心残りは 私しゃピアニッシモ
「瞳の中にレインボウ」/1978年
瞳で語る恋を綴ったこの曲を象徴する「ピアニッシモ」という一言。もっと積極的になれたら……という願いの表れかも。
テレビは1 Channelに決まってるけど
「いとしのフィート」/1978年
一人でテレビを観て過ごす寂しい大晦日。でもリトル・フィートさながらの人間くさい曲調が歌詞に温かさとユーモアをもたらす。
2月26日には ささやかな二人の絆
「素顔で踊らせて」/1981年
日付さえもリズミカルに歌い込む。そして2月26日は桑田の誕生日。
ぼくが観る 淫らな映像は
「女神達への情歌( 報道されないY型(ケイ)の彼方へ)」/1989年
緻密なサウンドに乗せてAVを観賞する男性を描く。
性行為と同義の蜃気楼 In 1965
「フリフリ'65」/1989年
ザ・スパイダースの楽曲から引用したと思われるタイトルに象徴されるオールドスタイルのロックンロール。
芥川龍之介がスライを聴いて “お歌が上手”とほざいたと言う
「マンピーのG★SPOT」/1995年
ハチャメチャなワードと意味深な比喩表現を大胆に使ったエロ路線の最高傑作。
保有(も)つべきか 何故(なぜ) 保有(も)たざるべきかの See Saw Game(シーソーゲーム)
「PARADISE」/1998年
ファンキーなサウンドで歌われるのは核兵器の保有。時事用語をリズムに乗せる瞬発力が光る。
P.A.F.のイカしてるパワー 慕情にかわる想い
「恋するレスポール」/2005年
ギターのピックアップの名称が歌詞に登場する珍しいナンバー。
たとえ楊貴妃が裸で 俺を口説いても
「OH!! SUMMER QUEEN ~夏の女王様~」/2008年
楊貴妃もクレオパトラも俺の前ではメロメロ。デビュー30年経ってもスケベ全開放な妄想力が頼もしい。
「毛皮のマリー」が イイかどうかなんて解かんない
「天井棧敷の怪人」/2015年
寺山修司の難解な演劇が放つエログロやデカダンスと自身の音世界とのつながりを直感的に表現。トム・ウェイツ的歌唱がすごい。