駐車場の片隅から、怨霊たちの声が…。東京・銀座〈Sony Park Mini〉でお化け屋敷が開催中

text: BRUTUS

東京・銀座の数寄屋橋交差点のほぼ真下、西銀座駐車場の地下1階でソニーが運営するポップアップスペース〈Sony Park Mini〉では、この夏限定で空間音響技術を使ったお化け屋敷「おばけやしきMini」が開催中。実はこの企画、BRUTUSも関わっているようで……。

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空間音響技術で、怖い話が流れるお化け屋敷を

好評発売中のBRUTUSのホラー特集「怖いもの見たさ。」制作にあたってリサーチを続けていた6月の半ばに、編集部はある情報をキャッチした。

「常に斬新な企画で注目を集めている東京・銀座のポップアップスペース〈Sony Park Mini〉が、この夏限定でお化け屋敷をつくろうとしているらしい」

詳細を知るため、早速〈Sony Park Mini〉を訪ねた。

Sony Park Miniの外観
〈Sony Park Mini〉

話を聞くと、10坪ほどの限られたスペースを生かし、空間音響技術とハプティック技術 (振動技術)を使って、室内でサウンドホラーを体感できるお化け屋敷を計画しているとのこと。

折しも特集の制作のため、BRUTUS編集部も多くの人気怪談師たちと打ち合わせを重ねていた。お化け屋敷で再生される怖い話と聞いて真っ先に思い浮かんだのが、特集の袋とじ・特別付録「怪談師がある理由で封印してきた禁断の怖い話。」にも寄稿をお願いしていた、怪談師の夜馬裕(やまゆう)さんだった。

BRUTUS「怖いもの見たさ。」特集に収録の「怪談師がある理由で封印してきた、禁断の怖い話」。
BRUTUS「怖いもの見たさ。」特集に収録の「怪談師がある理由で封印してきた禁断の怖い話。」

〈Sony Park Mini〉のスタッフも「ぜひ夜馬裕さんに」とのことだったので、BRUTUS編集部から打診すると、無類のお化け屋敷好きという夜馬裕さんも快諾。

限られたスケジュールの中、ソニーの最新技術と、数々のメディアで怖い話を手がけてきた夜馬裕さんのオリジナルシナリオが組み合わさって、「おばけやしきMini」は実現したのだった。

座っているだけで、あちこちから声が……

「おばけやしきMini」の所要時間は約10分で、定員は4人、入場無料。期間中は毎日11時から18時45分まで、00分/15分/30分/45分の入れ替え制だ。

〈Sony Park Mini〉で開催中のお化け屋敷
期間中の外観。

お化け屋敷の中は真っ暗で明かりが一切ない空間。ヘッドホンなども何もつけずに座席に座ると、プログラムがはじまる。前後左右、遠くから耳元まで、あちこちから音声が聞こえてきて、座っているだけでじんわりと恐怖が味わえる。

ストーリーの詳細は実際に体験して楽しんでほしいが、〈Sony Park Mini〉のある駐車場を舞台にした、背筋が凍りつつ、子供も大人も楽しめる後味のよいエンターテインメントとなっている。

Sony Park Miniのある駐車場
駐車場を舞台にした、〈Sony Park Mini〉ならではのオリジナルストーリーが楽しめる。

この夏、恐怖を音と空間で表現した「おばけやしきMini」と、誌面で表現したBRUTUS。両方あわせて、怖いもの見たさでぜひお楽しみあれ。

BRUTUS最新号「怖いもの見たさ。」は好評発売中。詳細はこちらから。