1.「A面で恋をして」ナイアガラ トライアングル
聴いた瞬間「!」。メロディに打ち抜かれました。「A面で恋をして」を友人に教えてもらったのはわりと最近。この曲が生まれた1981年の空気を、1990年生まれの僕は知らないけれど、なぜか懐かしさを感じたんです。
心に浮かんだのは、10歳までを過ごしたミャンマーの素朴な暮らし。日本のような都会に憧れていたことや、おばあちゃんが聴かせてくれるカーペンターズやエヴァリー・ブラザースが大好きだったこと。今ではすっかり日本の生活に慣れましたが、「A面で〜」のメロディが流れると、一瞬であの頃の温かくて幸せな感覚が蘇ります。
2.「君は天然色」大瀧詠一
一方、同じ大瀧詠一さんの曲でも「君は天然色」から飛び込んでくるメロディは、快感の一言。
「おーもいでーはーモーノクロームー」のところで毎回「くーっ、いいなあ」と悶絶してしまうし、旋律を口ずさむだけでも歌の世界観が広がることに驚かされる。いつかカバーしたいですね。
3.「全部だきしめて」吉田拓郎
どちらもメロディ自体に力があって、歌いたい気持ちに抗えなくなるのですが、その意味で最強なのが「全部だきしめて」。あるドラマで吉田拓郎ファンの役を演じたのをきっかけに惹かれました。
サビを聴くたび、歌うたび、一番気持ちいいところへヒューッと連れていってくれる。作った人の内側から溢れ出る純粋なものが丸ごと伝わってきて、つい自分で壁を築いて物事を難しく考えてしまう僕に、シンプルが何より強いことを教えてくれるんです。