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水木一郎の選ぶ歌謡曲。アニソンにも通じる「ロマン」を感じる

歌は世につれ、世は歌につれ。昭和から令和まで私たちとともにある歌謡曲。水木一郎さんが選ぶ3曲は?(コロナが明けたら)これ持ってカラオケへGO!GO!

Text: Ichiro Mizuno

1.「ダンスパーティの夜」林伊佐緒

林伊佐緒「ダンスパーティの夜」
作詞:和田隆夫、作曲:林伊佐緒、編曲:川上英一/1950

幼少期からスタンダードのジャズを真似て歌い、中学の頃には歌手になろうと決めていました。ただ、日本でジャズでは難しいと、少し洋楽の要素のある歌謡曲をよく聴いていましたね。「ダンスパーティの夜」は、中学の同級生と自主的に始めた慰問部で老人ホームを回っていて、お年寄りが喜んでくれる歌を歌いたいと思い覚えた曲。ラジオで聴いてすぐ好きになって、ギターで弾き語りしていました。

2.「見上げてごらん夜の星を」坂本九

坂本九「見上げてごらん夜の星を」
作詞:永六輔、作曲:いずみたく、編曲:渋谷毅/1963

歌謡曲でデビュー後、うまくいかずにアニメソングに導かれましたが、アニソンにはすべてのジャンルに匹敵する要素があって、歌謡曲の有名な先生方とも出会えました。久石譲さんの編曲で僕がカバーした「見上げてごらん夜の星を」は、音入れの前の仮歌が最高の出来となり、それに合わせてオーケストラが演奏してくれた思い出深い曲。

1999年に24時間で1,000曲を歌った前代未聞のライブでは、屋外でぶっ続けで歌った後、夜明け前の空を見上げて歌ったのを覚えています。

3.「帰らざる日のために」いずみたくシンガーズ

いずみたくシンガーズ「帰らざる日のために」
作詞:山川啓介、作曲:いずみたく、編曲:森岡賢一郎/1974

ドラマ『われら青春!』の主題歌で青春の戸惑いや葛藤を歌った「帰らざる日のために」は、メロディも歌詞も良くて、ジーンときちゃうんですよね。

青春ドラマの主題歌メドレー「SEISHUN FOR YOU〜青春の詩〜」を作るきっかけにもなりました。僕が惹かれる歌謡曲に共通するのは、ロマンがあるということ。それは、正義の味方が苦悩し哀愁が漂うがごとく、アニソンにも通じるロマンなんです。