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松本壮史の選ぶ歌謡曲。言葉にできない気持ちを、そっと差し出してくれる歌詞たち

歌は世につれ、世は歌につれ。昭和から令和まで私たちとともにある歌謡曲。松本壮史さんが選ぶ3曲は?(コロナが明けたら)これ持ってカラオケへGO!GO!

Text: Soushi Matsumoto

1.「楽しい夜更し」大瀧詠一

大瀧詠一「楽しい夜更し」
作詞・作曲:大瀧詠一/1975

高校生の頃、バナナマンとおぎやはぎが出ていたBS日テレの『epoch TV square』という、深夜ドラマの主題歌だったのが「楽しい夜更し」。

休日前夜に徹マンを打つウキウキした歌詞が、穏やかなメロディとニューオーリンズ風のリズムに乗せて歌われる。まさにドラマの空気感を体現するような歌詞で、その頃から歌謡曲も含め音楽の歌詞の部分に興味を持ち始めましたね。

2.「恋をしちゃいました!」タンポポ

タンポポ「恋をしちゃいました!」
作詞・作曲:つんく、編曲:渡部チェル/2001

その後、大学生時代は邦楽の面白い歌詞の曲をよく聴いていたんです。そんな時、の「恋をしちゃいました!」に衝撃を受けました。ラーメンを食べ、映画を観に行くという、初デートの一日を歌った曲。付き合う前のドキドキと不安の入り混じった気持ちを、見事に「恋になればいいな」と表現している。

ラブソングはドラマティックな曲が多いのに対し、普通の恋の素朴なデートの時間を歌いながら、超幸せな曲って、つんくさんは唯一無二な歌詞を書くなって感動しました。

3.「乙女のポリシー」石田よう子

石田よう子「乙女のポリシー」
作詞:芹沢類、作曲:永井誠、編曲:京田誠一/1993

そういう意味で最近、印象的だった曲が、「乙女のポリシー」。僕が2021年に制作したCMで使用した楽曲で、もともとはアニメ『美少女戦士セーラームーンR』のエンディング曲。

誰かに「守られる」のではなく、大切なものは自分で「守る」という強い意志に満ちた歌詞。2番サビの最後には、辛い時こそ「だけどピッと凜々しく」と締める。普段言語化はされてないけど、聴いた瞬間に自分の中でスッと腑に落ちる歌詞だなって思いましたね。