古今東西の職人技が、暮らしを彩るスパイス
「有名、無名、匿名は問いません。価値を決める基準は、心に刺さるかどうか」という視点で集められた世界各国の手工芸品が、ユタナンさんの暮らしの必需品だ。雑食ともいえるジャンルレスな収集スタイルは、自身のルーツが大きく影響しているそう。
「フランス人の父と、タイ人の母を持つ私にとって異文化をブレンドすることはごく自然なことでした。地域性のない均一化された工業製品よりも、ルーツが滲(にじ)み出た手工芸品の方が遥かに興味深いのはそのため」
原点である、異文化を調和させることは、今ではブランドのもの作りの要となり、自身の着こなしのマイルールになっている。