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フリーアナウンサー・武田真一の、よい眠りのための習慣

アナウンサー、芸人、ミュージシャン、ボディビルダー……第一線で活躍する人々はどのように眠りとうまく付き合い、コンディションを整えているのだろうか。皆さんのうたた寝にちょっとお邪魔して、その答えを教えてもらいました。

本記事も掲載されている、BRUTUS「睡眠空間学」は、2月1日発売です。

photo: Taro Hirano / text & edit: Emi Fukushima

室温、寝具、照明を一定に、睡眠という“難敵”に挑む

平日朝の情報番組『DayDay.』でMCを務めるアナウンサーの武田真一さん。毎日9時からの生放送に挑む彼の朝はとにかく早い。

「起きるのは5時頃。逆算すると夜は21時半頃には就寝したいと思っています。でも心配性なだけに翌日の放送が気になって、あの資料にも目を通しておかなきゃ、と夜中まで寝つけないことも少なくないんです(苦笑)」

長い睡眠時間を確保しづらい中では、いかに質を高めるかが重要。「もともと寝つきの良い方ではない」という武田さんが辿り着いたのは、睡眠環境を一定に保つ方法だった。

「季節を問わず室温を一定にして、年中同じ掛け布団を使っています。ほかにも、ボロボロだけれど着慣れたパジャマを必ず毎日着たり、照明には、起床時間に合わせたタイマー機能を使ったり。自分にとって心地よいルールを極力崩さないようにしていますね」

そしてもう一つ、とっておきの秘訣は、朝起き抜けに1杯のコーヒーを飲むことだ。

「無類のコーヒー好きで、以前は質を問わず一日中飲んでいました。でも今は気になったコーヒーショップから取り寄せた豆を朝から挽き、ハンドドリップで淹れて飲むようにしていて。そうするとその1杯だけで十分満足できて、夜にカフェインをとることが少なくなり、寝つきも良くなりました」

一方で取材で各地を飛び回るのもまたアナウンサーの仕事。タクシーなどでの移動時間も目を閉じて休息に充てている。こうして長年、不規則な生活を繰り返してきた武田さんにとって眠りはいつも「闘い」なのだという。

「睡眠不足だとやっぱり声も出づらくなる。いつでもどこでもスッと寝られる性質ではない分、格闘して無事眠ることができると心身の状態が整って、幸福感に包まれるんですよね。安心して次の仕事に集中できます」