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アフリカ最大のスラムで、服と子供の未来を繫ぐプロジェクト〈SHIFT 80〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回はアフリカの最大スラムから始まったサービスを紹介。

photo : Ryo Masachika / text&edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.スラムの子供に生理用品を配布し教育支援。
2.古着を再利用した服を販売し、利益を還元。
3.現地の仕立て文化を生かした職業訓練も。

アフリカ最大のスラムで、服と子供の未来を繫ぐプロジェクト

アフリカの子供達

「スラム」という言葉から私たちが連想するイメージは貧困や犯罪といったネガティブなものが多いのが事実だろう。だがアフリカ最大級のスラムであるケニア・ナイロビのキベラで、そんな既成概念の斜め上を行くプロジェクトが進行している。

発起人の坂田ミギーさんは前職を過労で休職し、世界1周の旅の果てに同地へ。人々の優しさと強い共同体意識に触れる一方、生活環境の問題を目の当たりにした。「例えば生理用品の慢性的な不足。女児は生理のたびに学校を休むことが多く、勉学の妨げになっています。そこで2018年にまず生理用品の支給サポートを開始しました」

資金調達のため目をつけたのが古着だ。実はケニアは“服の墓場”とも言われ、古着の一大輸入国。同時に余剰品の廃棄による環境破壊が深刻化している。その一方で、家族行事などで揃いの服を仕立てる習慣があるため縫製職人が多く、“仕立て文化”が根づいているという背景も。そこで現地のデザイナーを巻き込み、余剰の古着に手を加え、アップサイクルするプロジェクト〈SHIFT 80〉を始動。

作られた服や小物などの商品は日本へ運ばれ、オンラインやイベントで販売。その利益の80%を現地に還元する仕組みを構築した。

古着から唯一無二のプロダクトを作る価値の転換。そして人々の意識も未来に向けて「シフト」させる試み。日本にいる私たちにも、できることはあるはずだ。

大量に送られてくる古着とキベラの少年

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