遠い未来から現在の文明を批評する
米谷健+ジュリアの《明日の遺跡:礼拝像》
かつては東京外国為替市場の金融ブローカーだった米谷健と、歴史学、国際関係学の研究者のジュリアという珍しいバックグラウンドを持つ彼らは、京都で完全無農薬・無肥料自然栽培の農業も営むアーティスト。環境問題や経済問題など現代社会が抱える課題をユニークかつ深い考察により作品化しています。
この作品は、西暦3600年にAI探査機によって発掘されたという設定の、2024年頃の遺物の陶器です。展示空間には、様々な21世紀文明の遺跡が“再現”されます。時空を超越した不思議な感覚で、ユーモアを持った時代への批評性が感じられます。(Mizuma Art Gallery/三潴末雄)

2024年/陶土(作家が耕作する田畑の土)/13×9×9cm