堀内崇志の《定価9,000円の平面作品(※フレーム代は除きます。)》
お金の価値はどこにあるのか?と問題提起する作品
8枚の千円札からそれぞれ切り取ったピースを集めた作品です。作品の価格設定も面白い。フレーム代は別途上乗せされるのですが、この金額は作家の労働費なのか、ギャラリーの稼働費なのか、ほかの何かへの対価なのか?また、作品がオークションなどで再販された場合に価格はさらに上がるのか?
そのように堀内崇志は、貨幣とは何か?と、都市の中で価値が変容する瞬間を“ハッキング”するような作品を生み出しています。実物に価値があるのか作品に価値があるのか考えれば考えるほど曖昧になり、思考を巡らせることになるでしょう。(デカメロン/黒瀧紀代士)