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ロバート・グラスパーにインタビュー。孤独を癒やした、ラッパーやシンガーたち

来日中のロバート・グラスパーに直撃!

photo: Taro Hirano / text: Katsumi Watanabe

入出国の規制が緩和されたため、海外の音楽家たちの来日公演も観られるようになってきた。そんな中、新作がヒット中のロバート・グラスパーのライブも実現。短い滞在期間の中、タクシーで移動中の本人をキャッチ。

「本物の寿司が食べたくて、日本へ行くのを心待ちにしていたんだ。到着後、直で割烹料理屋へ行ったんだけど、大将から“醤油をかけすぎるな!”と叱られて……。あと、日本酒をゲットしたからツアー後に、超リラックスすると噂の“酒風呂”にトライするのが楽しみなんだ(笑)」

離れた友人から届いた、
力強く、励みになる声

ジャズピアニストとしてグラミー賞の常連でありながら、ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』(2015年)
に参加したことで、ストリートでの人気も獲得したロバート・グラスパー。ジャズとヒップホップ〜R&Bを融合するプロジェクトの最新作『ブラック・レディオ3』は、2022年2月にアナログ盤でも発売され、現在もヒット中だ。制作はコロナ禍の真っただ中だったことになるが、どのように進めていったのか。

ROBERT GLASPER/ロバート・グラスパー

「映画『ザ・フォトグラフ』(20年製作。日本未公開)の劇伴を制作した時、H.E.R.に『Comfortable』という曲を歌ってもらったんだ。その後、2020年2月のNYのプレミア公開で再会。話が盛り上がって、そのままスタジオへ入り『Better Than I Imagined』ができた。その時はNYとLAの2拠点生活だったんだけど、LAに戻ってすぐロックダウンになり、移動できなくなってさ。ナーバスになっていた時、H.E.R.と作った曲を聴き、『ブラック・レディオ3』を作ろうと決めたんだ」

クリス・デイヴ(Dr)やデリック・ホッジ(B)といったグラスパー組も、リモートでの参加を余儀なくされたという。

「ロックダウンが解除された隙にLA在住のBJ・ザ・シカゴ・キッドやレイラ・ハサウェイ、イェバとはスタジオに入れた。みんなリモートでも最高の声を聴かせてくれたけど、生のセッションは大切だと実感した」

ROBERT GLASPER/ロバート・グラスパー

作品の目玉の一つには、映画『リスペクト』でアレサ・フランクリンを演じた、ジェニファー・ハドソンの熱唱がある。

「地元・ヒューストン時代からの友達、デスティニーズ・チャイルドのケリー・ローランドが、オレのLAのライブにジェニファーを連れてきたんだ。ノリが良くて、そのままステージで歌ってくれて。それ以来、連絡を取り合ってて、今回共演がかなったんだ。力強い歌声に励まされたね。ちなみにドラマ『ジーニアス:アレサ』(21年)には、オレもアート・テイタム役(本人いわく、後ろ姿だけ)で出演している。今後は俳優の側面もチェックしてほしいな(笑)」