“AS SEEN BY”シリーズとは
1898年、ドイツ・ケルンで誕生した〈リモワ〉は、創業以来、高性能なプレミアムラゲージで世界をリードしてきた。高い品質と革新性に富んだ製品づくりを真髄とし、1923年に初めてアルミニウム製のスーツケースを発表。印象的でミニマルなアルミニウムという金属は、今日では〈リモワ〉の代名詞になった。
今回の展示のタイトルにもなっている ”AS SEEN BY”とは、アーティストを支援するプロジェクト。旅が制限された最初のロックダウンから、スーツケース作りに使われる原材料をアーティストに提供し、作品制作を委託する新しいシリーズとして生まれ変わった。
スーツケースがアーティストたちによって
ユニークな作品に
アート集団「The Community」がキュレーションを担う本展。パリでスタートし、その後マイアミ、韓国、香港、ミラノ、北京と旅を続け、東京での開催は7カ所目となる。開催地各国のローカルアーティストによる作品を追加しながら、最終開催地ドイツ・ベルリンに向かっている。
〈リモワ〉は、現代アーティストやクリエイティブスタジオ、工業デザイナーなど、さまざまなアーティストにグルーヴ入りのアルミニウムシートやスペアパーツなどを含むスーツケースの製造に使用される材料を提供。それぞれ、独自の作風やスタイルで表現に挑んだ。
日本では新鋭アーティストが参加
世界を巡回する作品に加え、ローカルアーティストとの取り組みにも注目だ。
日本の作家には、金沢のホテル『KUMU 金沢』をはじめ、世田谷のコーヒーショップ『OGAWA COFFEE LABORATORY』など、話題の場所の空間設計を手掛ける関祐介や、非実用の境界が曖昧な作品やプロダクトなどを制作している永瀬二郎、僧侶にして彫刻家の長谷川寛示が参加。さらに〈リモワ〉の「Vol.1」カプセルコレクションのためにファッションブランド〈doublet(ダブレット )〉が制作した作品「ダブレット」も展示される。
期間中は、会場近隣の〈リモワストア表参道〉にも一部の作品が並ぶ。そちらもお見逃しなく。