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観る側に宿るエレガンス。〈ラルフ ローレン〉が提案する、ウィンブルドンの新たなドレスコード

ウィンブルドンの観客席には、ひと目でわかる静かな緊張感がある。センターコートにふさわしい装い、所作、気品。それは、テニスを観る行為そのものが、ひとつのスタイルを形成しているという事実を物語る。2025年、〈ラルフ ローレン〉がそこに添えたのは、観る人のための服だ。

text: BRUTUS

ウィンブルドンが守り続ける“白”の哲学

世界でもっとも格式高いテニストーナメント、ウィンブルドン選手権。その観客席は、スポーツの枠を超えたファッションの舞台でもある。

ウィンブルドンにおける装いの美学は、1884年の女子決勝から始まる。モード&リリアン・ワトソン姉妹が白いロングドレスをまとって出場したことが「淑女的」と評されたことで、白はこの大会の象徴色となった。

以来、白は清潔さ、謙虚さ、そしてスポーツマンシップの象徴とされ、現在も選手には全身白の着用が義務づけられている。それは、アンダーウェアやキャップ、ヘアアクセサリーにいたるまで例外はなく、徹底したドレスコードが、ウィンブルドンが持つ緊張感と格式の一端を担っている。

〈ラルフ ローレン〉が提案する「スペクテイタースタイル」は、その空気に呼応する観戦者のためのスタイルだ。ただドレスアップするのではなく、場への敬意を込めて自分を整えること。白を起点に、ネイビー、クリーム、バーガンディ、クラブストライプのブレザーや軽やかなシャツなどを組み合わせ、上品さと個性を両立させることを表現する。

センターコートに集った静かな主役たち

「ポロ ラルフ ローレン × ウィンブルドン コレクション」は、クラシックなバーシティジャケットや、刺繍入りキャンプシャツ、ホワイトポロなどを軸に、スポーツと日常を行き来するワードローブを提案する。
柔らかなリネン、ほどよいゆとりを持たせたシルエット、控えめな色調など、いずれも声高に主張するのではなく、着る人の所作に寄り添うような服ばかりだ。

7月13日に行われたウィンブルドン選手権2025男子シングルス決勝戦には、そんなコレクションをまとったゲストたちが姿を見せた。

俳優の浅野忠信さんは、ライトグレーのスーツにホワイトシャツ、ベージュのネクタイを合わせたクラシックなスタイルで登場。ダークトーンのサングラスとレザーシューズが、全体の印象を引き締めている。

一方で、モデルの中田クルミさんはベージュのリネン素材によるラップスタイルのワンピースを着用。夏のウィンブルドンにふさわしい観戦スタイルを完成させた。

そして、深みのあるダークグリーンのノースリーブワンピースに、ブラウンレザーのベルトを合わせていたのはモデルの森星さん。リネンのような自然な質感の生地が、ウィンブルドンの芝生に映える有機的な美しさを演出している。

それぞれが、〈ラルフ ローレン〉ならではのアメリカン・トラディショナルな美学を体現し、ウィンブルドンの格式ある雰囲気に調和した上質なスペクテイタースタイルを披露した。

まとうことで整う、美意識と姿勢

ウィンブルドンのセンターコートは、年に2週間だけ使用される特別な場所だ。大会のためだけに養生され、8ミリに刈り揃えられた芝は、精鋭の職人たちによって1年をかけて整えられる。その徹底された管理が生み出す静謐な舞台は、選手だけでなく、そこに集う人々の佇まいにも影響を与える。

派手さではなく、姿勢や敬意のようなものが、装いに現れる瞬間。〈ラルフ ローレン〉のスペクテイタースタイルは、まさにその呼応に寄り添う服だ。

「私たちは、伝統、エレガンス、そしてスポーツという不変の価値観をウィンブルドンと共有してきました」

そうラルフ・ローレン氏が語るとおり、装いを通して守り続けているのは、ただの美しさではなく、その場にふさわしくあるという、凛とした姿勢そのものなのだ。