Z世代が聴きたいラジオを真剣に考えてみた。
柴田阿弥
Z世代のみなさんから“理想のラジオ”のアイデアも届いているので、見ていきましょう!
大関れいか
いいですね〜。参考になる!
Q.聴いてみたいラジオ番組のアイデアを教えてください。 Part1
● ひたすら散歩する番組。話す内容は、散歩と関係なくてもOKで、最近あったこと、思ったことをだらだら話してもらう。(23歳/RN:ふじー)*12
● 個人的には、初心者向けのビール講座やワイン講座をしてほしい。(23歳/RN:六の次)*13
● 一般人が出てきて勝手にしゃべるという企画崩壊しているラジオを聴いてみたい。(23歳/RN:黄色いおたけ)*14
● 裏方の人たちの声を聴いてみたい。(23歳/RN:確任)*15
● 歯に衣着せぬ物言いのパーソナリティが好きなので、「TVじゃ無理!」っていうぐらいの放送コードギリギリを攻めたトーク番組が聴きたい。(24歳/RN:日光川のタマちゃん)
● ずっとウソの話をする番組があったら聴く。ゲストはウソのアイドルや学者で、CMもウソ企業。微妙な時間にウソ時報を流してほしい。(24歳/RN:セルゲイ)
● ギャラが高そうな芸能人の代わりに、モノマネ芸人が本人になり切ってラジオをするなんて、面白そう。(23歳/RN:もりりん)
● 大阪の堺市出身の人がパーソナリティになる番組なら必ず聴く。面白い人が多いので。(25歳/RN:いとう)
● 海外で活躍している日本人とコミュニケーションがとれるラジオがいい。(18歳/RN:ゆゆりん)
柴田
多数意見の中に、音楽番組、生歌などって、ありますよ。いいじゃん。やってるじゃん!
同世代のパーソナリティによる番組がいいっていうのもわかりますね。私もその方が聴きやすいです。
大関
同世代がいいって言ってもらえるのは嬉しいですね。あと私もお笑い芸人さんが大好きなので、お笑い番組を聴きたい、には同感です。霜降り明星さんのラジオをよく聴くんですよ。
ちょいワチャありの、コンビの掛け合いがすごく好きで。音楽番組も人気ですね。私は意外とそんなに聴かないんだよなぁ。
柴田
ひたすら散歩する番組(*12)ね。なるほど。スタジオで話せばよさそうだけど、散歩してみようということですね。最近、散歩番組って流行ってますもんね。
大関
テレビを見てると、旅行系も多いですよね。
柴田
散歩中の景色とかをレポートしなくていいなら、私、怠け者だから街の音のBGMとか流してスタジオで暖かくしてたい(笑)。
ワイン講座(*13)もいいですね。味や見た目を伝えるのが難しそうだけど。
大関
この前、番組の中でワインの格付けチェックをやったんですけど、見事に外しました(笑)。でも、そういう企画なら、面白みが出ていいと思いますね。
柴田
クイズ番組が聴きたいという意見もあるから、その要素も入って面白そうですね。一般人が出てきて勝手にしゃべる(*14)っていうのは、怖いなぁ。
パーソナリティからしたら、心底震える番組ですよね。生放送だから、絶対に放送コード引っかかることとか言わないでほしいよね。
大関
でもちょっと楽しいかも。この前、占いが好きなリスナーさんを番組に呼んで一緒にやったんですけど、そういうのもありだなと、その時思いました。
柴田
勝手にしゃべるの、かなりリスキーですけど、めちゃくちゃウケるか、広告全滅かですね(笑)。
あと、裏方の人たちの声を聴いてみたい(*15)って、いいじゃん。うちの番組なんかも、普通にスタッフがしゃべってるよ。
大関
私も構成作家さんと2人でしゃべったりしてますね。
柴田
聴いてても楽しいですもんね。
大関
私の親も、ちょいちょい入ってくるスタッフさんや作家さんの声が楽しいって言ってました。
Q.聴いてみたいラジオ番組のアイデアを教えてください。 Part2Q.
● ジョークが好きなので、全部アドリブで時事ニュースにコメントし、軽快にジョークを飛ばすような番組があったら聴く。(23歳/RN:チェル)*16
● 好きなキャラクターとコラボするラジオとかなら聴きたい。声優が演じているキャラについて話すことはよくありますが、キャラ本人のラジオというのは聴いたことがないので。(23歳/RN:苺大福)*17
● 聴きながら眠れるような番組があったら聴いてみたいです。私は一人暮らしで、特に冬の夜は寒くて寂しいので、声が良くて落ち着いたしゃべり方ができるパーソナリティの方が、平日の夜にみんなからの相談を聴きながら共感するだけ(たまには解決策も話す)みたいな番組があったら毎日聴きたいです。(24歳/RN:和食中心生活)*18
● 全く会話が噛み合わなそうな2人のラジオ。もちろんケンカにならない程度で。(23歳/RN:たもつ)*19
● 動物園の番組があったら聴きたい。いろんな動物の鳴き声が聴けたり、飼育員さんの話が聴けたり。(22歳/RN:バーバララ)*20
● リアル追求型のビジネス英会話が学べる番組。サラリーマンの会議シーンを音声で流して、全く同じ内容を英語で翻訳していく企画など。(23歳/RN:ぽにまる)*21
● 今週のドラマがどうだったかについてだけを話す番組。(23歳/RN:えん)
柴田
そして、あまりラジオを聴かないという方に、こんなラジオだったらという提案もいただいています。アドリブで時事ニュースにコメントし軽快にジョークを飛ばす(*16)。
これ怖いね。炎上しそうだね。
大関
キャラクターとコラボする(*17)っていうの、いいですね。
柴田
コナンくんやしんのすけがしゃべったりする番組は、テレビではありますよね。聴きながら眠れるような番組(*18)もいいじゃん。光がないから、そのまま寝落ちできる。
大関
全く会話が噛み合わなそうな2人のラジオ(*19)も、全然職種の違う2人が仕事について話したりしたら、どんな会話が生まれるんだろうと思いましたね。
柴田
なかなか盛り上がらなそうで不安になるけど、逆にそれを面白いと思ってもらえるなら助かりますよね。え、動物園の番組(*20)!? BGMがパオ〜ン!とかって?なにそのアニマル番組(笑)。
大関
状況的に動物園もなかなか行けない感じだから、これいいなぁ。
柴田
テーマがわかりやすい番組、リアル追求型のビジネス英会話(*21)、めっちゃ真面目じゃん!
大関
テーマがわかりやすいのは、大切ですよね〜。
柴田
今日のテーマを紹介するにも、こんな感じで行きまーすって、やっぱりもっとしっかりわかりやすく言わないと聴きにくいのかなと思いました。これはもう、次回からすぐ勉強します。
みなさん、いろんなご意見ありがとうございます!
大関
ありがとうございます!
これからを担うZ世代の、理想のラジオの答えは?
柴田
ここまでZ世代のみなさんのラジオに対するいろんな意見を見てきたので、それを参考にしつつ、最後に私たち2人で“Z世代の理想のラジオ”の企画をまとめていきましょうか。
まずは大前提として、パーソナリティは落ち着け、ってことだね。
放送媒体は、ラジオもradikoももちろん使って、さらにYouTubeの映像も加えて、多くの人がアクセスしやすいように。いろんな入口から知ってもらうことが大事な気がする。企画についてはどうですか?
大関
リスナーさんが置いてけぼりになっちゃうと聴いていて面白くないと思うので、簡単な企画がいいかもしれません。さっきの格付けにしても、わかりやすいじゃないですか。
柴田
ラジオを聴いてもらうには、わかりやすさが大事ってことですよね。それには、企画をわかりやすく説明するのも大切だなと思います。
大関
それは、確かに。
柴田
Z世代のみなさんは忙しいし、観るコンテンツもめっちゃ多いから、本当にストレスなく、ながら聴きで入りやすいような企画がいいんだろうなぁと思いましたね。
大関
面白いもありつつ、落ち着きもありつつ。難しいですけど、そのバランスが重要ですね。
柴田
作業もできるくらいに、内容の濃すぎない、かと言って、交通情報しか覚えてないとかだったら……。ムズいよ〜(笑)。内容覚えてませんとか、泣いちゃうな。
大関
泣いちゃう!
柴田
まぁよき塩梅で、面白くも落ち着いて、内容も濃すぎず薄すぎず、ですかね。そして、これからかける音楽も、何回も教えてあげる。オープニングトークも頑張る。
大関
ほんと、そうですね。パーソナリティとしては、トークスキルを上げていくことですね!
柴田
努力が必要ですね。いや〜、頑張ります!
大関
いいですねー。まとまった!
柴田
ここまで「Z世代と考える“あしたのラジオ”」について話してきたんですけど、どうでした?
大関
みんなの意見、たくさん聞けたのが、すごくよかったです。こんなふうに思ってるんだ、とか、こういうのが聴きたいんだ、というのが細かくわかったので。自分も勉強していきたいなと思います。
あとは、柴田さんもお1人で番組をやられているじゃないですか。私も1人なので嬉しくて。共に頑張りましょう!って感じですね。
柴田
1人でしゃべるのって孤独ですもんね。独りぼっち仲間ですね!
それにしても、本当にこのアンケート、めちゃめちゃ愛があって、まだまだたくさんの人にラジオを聴いてもらえる伸びしろがあるんだなとわかったのが、何より嬉しかったです。
みなさんからいただいたご意見を意識してZ世代の方にも聴いてもらえるように、これからも頑張っていきたいですね。お互いに時間帯は違いますけど、頑張りましょうね!
大関
頑張りましょう!
柴田
ということで、今日はありがとうございました!
大関
ありがとうございました!
柴田・大関
さようなら〜。
Z世代からラジオ番組へ、5つの提言。
1:心をぐっと摑まれるオープニングトークを。
2:パーソナリティはとにかく落ち着いて。
3:やっぱり映像でも観たいから、YouTube配信は必須。
4:曲紹介は、念入りに、何度も。
5:忙しくてもながら聴きできるくらいわかりやすい企画を。