リスナーも参加するプラットフォーム型番組。
毎回新しい試みが実践されている、小袋成彬(おぶくろ・なりあき)の番組『FLIP SIDE PLANET』。「“アーティストが、他人の曲を紹介するのはどうなんだろう?”と思っていました。
でも、コロナ禍でいろいろ考えて。以前は自分で選曲していましたが、今は誰かの音楽センスを取り入れ、それを僕自身が聴きたいなと思ったんです。番組名は盤面の裏側という意味。自分の選んだ音楽が表側だとしたら、同じ曲でも、ほかの人が選んだ時、また別の世界が広がっているっていう。それが知りたいんですよね」。
吉田兄(一般リスナー)が選んだ「宇宙を感じる曲特集」など確かに斬新な企画。「YouTubeの感想動画は、著作権の問題で曲が使えない。でも、ラジオならアルバムを全部聴きながら、感想を伝えることができる。今のところリスナーとは直接繋がりづらいけど、今後はみんなで話ができるプラットフォームを作りたい。ラジオはその一端だと思うので、アップデートし続けます」
眠らない街の夜を彩るDJミックス。
開局当初の1988年から、六本木の街で脈々と受け継がれてきたDJミックス番組。クラブで活躍するDJを起用し、現場さながらの高揚感あるプレーをオンエア中。
月曜のWatusi&Naz ChrisによるNAZWA!では、ジャズやハウスから、UKの新しいビートまで、ボーダレスにミックス。水曜には80年代後半からナイトシーンを彩ってきた木村コウが登場。
ヨーロッパのテックハウス新作から、シティポップ~ディスコ・リバイバルを経て、現在注目を集めている90sの歌ものまで。幅広い年代のハウスミュージックが堪能できる。自宅で聴いても盛り上がること必至の2時間!
プロアマ問わず、ジャズ愛溢れるセレクト。
ジャズというと、難しく、とっつきにくい音楽というイメージがあるかもしれない。しかし『JAZZPARK』は、プロ・アマ問わず、地元山陰地方のジャズ好きが楽曲をセレクト。
レインボージャズオーケストラの清水泰さん、オーディオ評論家の潮晴男さんからジャズ研究会の医大生やジャズ・シンガーソングライターまで、トークも担当。ダンサブルなスイング、心温まるボーカル、やんちゃな演奏まで。
流れてくる曲には選者の愛が溢れている。知っているつもりで、実はちゃんと聴いたことのなかった王道のジャズの魅力を堪能し、楽しさを知ることができる番組だ。
楽器やエフェクターの音も、細かく解説。
毎週月曜〜木曜、特集テーマに合わせ新旧ジャンルを問わない解説が楽しめる真剣邦楽音楽ショー。音楽評論家のスージー鈴木と放送作家のミラッキ大村が担当する月曜日の『9の音粋』は、王道じゃないテーマ設定が魅力。
例えば「世界!ふしぎな音発見」特集では、80年代にTM NETWORKが大ブームを巻き起こしたシンセサイザー音源「オーケストラ・ヒット」を、スタジオへ楽器を持ち込み、音色を披露。TMへ敬意を込めて発表したユニコーン「PTA~光のネットワーク~」をオンエア。「オケヒ」の功績を振り返るなど、マニア心をくすぐるトークが展開される。