日本一のレコードディガーによるDJミックス。
パーソナリティを務めるMACKA-CHINは「NYのFM局〈HOT 97〉をはじめ、ラジオのDJミックス番組を昔から聴いてきました。『KING~』のお誘いをいただいた時も、レコードでDJミックスをすることは当然のことでしたね」と言う。
DJを担当するのは、30年以上のキャリアを誇るMURO。普段のクラブプレーとラジオでの選曲は異なるという。「お客さんを目の前にすると、どうしても踊らせる選曲をしてしまう。だから、普段からレコードを聴く時もドラムの音を中心に聴いてしまうというか。
しかし、ラジオはスイートソウルやビートレスの曲など、メロディにフォーカスしてレコードを選ぶことが多い」。ビヨンセや山下達郎など、番組ごとに特集を設定。MUROがプレーする曲が流行するという現象が起きている。
「西城秀樹さんを特集した時、秀樹さんのファンの方からもリアクションをいただきました(笑)。改めてラジオの伝わる力、面白さを感じましたね」
プログレさえ、ポップに聴かせる楽曲の流れ。
くるりやUAからnever young beach、ジム・オルークまで。音楽をこよなく愛する音楽家たちが、平日に日替わりでDJを務めている『FLAG RADIO』。
中でも人気なのが、CMを一切入れず、お気に入りの楽曲を選曲する偶数月・水曜日の坂本慎太郎。
2月3日オンエアされた担当回のテーマはゴング「The Radio Gnome Invisible」やドナルド・フェイゲン「The Nightfly」など、お察しの通り「ラジオ」縛り。縦横無尽ながら忌野清志郎「Oh!RADIO」で着地。
世界中の新しいジャズの動向をチェック!
現在、新しいジャズの中心地になっている南ロンドンとアメリカ西海岸。シーンの中心を担うロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンなどの活動にいち早く注目、紹介してきたのがDJの松浦俊夫。日本で唯一、ジャズの新作やニューカマーの動向を紹介しているのが『Tokyo Moon』だ。
ネットは便利とはいえ、最新の情報は少し曖昧なところがあるが、この番組では正確な情報を得ることができる。それは、DJを務める松浦俊夫が20年以上も前から世界中の音楽家、各地のシーンとコネクトしているからにほかならない。日本の新しい才能も番組内で紹介し、さらなる注目を集めている。
ネットでは引っかからない、激レア音源をプレー。
現在カメラマンやデザイナーなど、さまざまな顔を持つ常盤響の番組。レコードバイヤーの経験からか、アジアやヨーロッパ諸国まで、聴いたことのないようなレコードが選ばれている。
レアな映画音楽から、風や波の音がミックスされる環境音楽や民族音楽、レフトフィールドまで交差する特集内容に、音楽好きの間で「Shazamで検索しても引っかかる曲が少ない」と、情報の源泉として話題になっている。
また、常盤がリアルタイムで聴き、番組でもセレクトされている日本の80年代ニューウェーブは、現在世界中でも注目されており、海外のレコード好きにもひそかに愛聴されている。