「進学、就職と、新しい生活へ旅立つ新18歳のみなさんに対して、お祝い金という経済的な支援だけでなく、“応援してるよ”という気持ちを形にしたい。そんな思いから、企画が動きだしました」
そう話すのは、南相馬市役所こども家庭課こども企画係の佐藤仁美さん。プロジェクトは、南相馬市と地元のデザイン事務所〈marutt〉が共同で進めてきた。軸となるのは、南相馬市を巣立つ18歳と、彼らに応援メッセージを送る地元の人々が被写体となるポスター制作。
企画を形にしていくにあたり、作り手たちは何よりも「18歳の胸に響くこと」を大切にしたという。そのため、ポスターに入れる応援メッセージは18歳の心情に寄り添いたいと考え、地元の人々の思いがどうしたら伝わるか、検討を重ねた。
「心を込めて、地元の人々の“さぁ、行っといで。”を届けたい。その思いで、撮影時の取材を丁寧に行いました」と、振り返る。
「特に印象的だったのは、地元の自転車屋さんとして地域から慕われていた〈星澄輪業〉店主、星淳さんのエピソードです。子供たちが成長し巣立っていく様子を何十年も見てきた星さんは、“自分の人生なんだ。好きなようにやりな。”という思いをコピーに重ねて撮影に参加。温かな人柄が滲(にじ)み出る笑顔を見せてくださいました。
その後しばらくして星さんはご逝去されたのですが、ご家族の方が“我が家にとって特別な一枚になりました”と言葉をくださり、私たちにとっても心に残るポスターとなりました」
画(え)を作りながら受け取った、被写体の人たちの思い。それらをより多くの人に伝えるため、南相馬市役所はPRを積極的に行った。ポスター制作の背景や撮影時のエピソードをSNSで発信。また、県立高校の卒業式に合わせて『卒業おめでとう撮影会』を実施し、生徒たちが友人や家族との思い出を残せるようにした。
その結果、「自分が応援されている気持ちになった」と、地元の人々だけでなく、SNSを見た人からも想像以上の反響が寄せられた。なぜこの企画は、こうも素直に多くの人へと伝わったのだろう。
「市内約180ヵ所のポスター掲出とSNSでの発信、プレスリリース配信等のPR活動の効果だと思います。取り組みを快く受け入れてくださった地元の人々の温かさがあるからこそです」
玄関先で優しく背中を押し、温かく人を送り出すような、「さぁ、行っといで。」というメッセージ。南相馬市に暮らす18歳の心と、多くの人々の心を揺さぶり、包み込んだ。
「南相馬市初の試みとなったポスター企画でしたが、少しでも若者の支えになれていたら嬉しい。先の人生においても何かの折に“さぁ、行っといで。”のメッセージを思い出してもらえたら。これからも街の魅力や温かさを届け続け、地域と若者の心をつないでいきたいです」
PR TIMESを知るための5つのこと
企業や組織のためになる「PR」を追求している〈PR TIMES〉って一体どんな会社?基本サービスや、独自プロジェクトを紹介。
-
あなたの会社の魅力を広めます。プレスリリース配信を協力サポート
2005年の設立以来、広報PRに欠かせないプレスリリースの配信サービスを提供する〈PR TIMES〉。大企業からスタートアップまで、累計105,000社超の企業が利用(2024年11月自社調べ)。約11,000媒体のメディアや27,000名超の記者・編集者へと情報を配信できる。公式サイトは月間最大約9,000万PVと圧倒的な閲覧数を誇る(媒体数とPV数は24年11月末時点)。
-
たった5つのステップを踏むだけ!プレスリリース配信はこんなに簡単
STEP1:PR TIMESに企業登録する
公式サイトからアクセスし、企業や組織に関する基本情報を入力して登録を申請しよう。審査を通過したあとは、料金プランを選択すれば、すぐに利用を開始できる。STEP2:企業ページの設定をする
会社情報や過去のプレスリリース情報がまとまった「企業ページ」を設定。メディアが即使用できるロゴや画像素材を準備し、プレスキットも作成しよう。
STEP3:メディアリストを作成する
〈PR TIMES〉経由で配信可能なメディアは1万以上。その中から最大300件、届けたいメディアをリストアップしよう。条件ごとの絞り込みや、自動抽出も可能。
STEP4:参考になるプレスリリースを読む
初めての方は、同じ業界のプレスリリースからヒントを探すのがオススメ。キーワード検索や各種カテゴリーごとのランキングなどを参考に、文章を作成してみよう。STEP5:プレスリリースを配信する
最後は入稿フォームに入力。太字や下線などのテキスト装飾や、画像・動画の挿入などのアレンジも可能。心のこもった表現豊かなプレスリリースを作成できる。
プレスリリースの発信文化も広めています! -
初めて挑戦する方も経験豊富な方も。全PRパーソンを支え、応援する
これまでプレスリリース配信や、広報PRの仕事を多方面から支えてきた〈PR TIMES〉。担当者のリアルな悩みを知るからこそ役立てることがあるはずと、オウンドメディア「PR TIMES MAGAZINE」を通して日々ノウハウが詰まったコンテンツを発信している。プレスリリースの書き方や配信方法の解説だけでなく、初めての方も取り組みやすいテンプレート付き。また、プレスリリース配信と併せて実施したいPR施策の提案も。
ほかにもこんなコンテンツが楽しめます!
毎日目にする話題の企業の広報PR戦略、人気商品が生まれた軌跡や背景にいた立役者の話、老舗企業の後継者たちが挑戦する新しい取り組み、一本のプレスリリースが事業立て直しにつながった実話など、最前線で活躍・奮闘する全国の広報PRを担う人の生の声を知ることができる。 -
みんなの“叶えたい夢”を真剣に応援するプロジェクトを立ち上げ
「毎年4月1日はウソをついてもいい日」とするエイプリルフールの文化があるが、〈PR TIMES〉はこの日を“叶えたい夢を発信する日”として提唱。企業や自治体、団体、個人の夢の発信を応援する「エイプリルドリーム」を掲げる。4月1日だけは自らの夢を〈PR TIMES〉でプレスリリース配信することができ、夢について真剣に考えることを後押ししている。
-
企業の内側からも行動者を応援
すべては企業がより良く成長・活躍できるように。〈PR TIMES〉はプレスリリースに関するPR事業だけでなく、カスタマーサポートツールとタスク管理ツールといったBtoB向けサービスも、鋭意提供している。