AUGER presents かっこいい大人は、“整え方”を知っている。Vol.18 ラッパー・VERBAL

“身だしなみ”という分野で、「毎日の当たり前の時間」を豊かにしてきた〈AUGER〉。その価値観を共有するクリエイターに、おのおののフィールドで“大人の整え方”を聞いてきた『BRUTUS』の短期連載が第4章へ突入。新章では、〈AUGER〉のように、心に触れて“整える”時間を演出する音楽家を取材。ジャンルや世代、国境も飛び越え、J‒POP界を牽引するm‒floのVERBALさんが、音楽性や感性のほかに大事にしているのが、地道な体力作り。ライフワークにする3つの習慣がある。

photo: Yusuke Abe / hair&make: Go Takakusagi / text: Keiichiro Miyata

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体調管理も音楽も、整い方の答えは一つじゃない

「昔から痛みに強く、体の変化に鈍感で、限界に達して初めて“やばい”と気づくタイプでした。身体感覚が敏感になったのが、5年前にパンデミックを機にランを始めてから。まるで別人のように、自分のオプティマルな状態、いわば、体が整った状態をはっきりと自覚できるようになって、人生が変わりました」

以来、体が最もクリアな状態をキープするためにランを継続。加えて、ウエイトトレーニング、酵素浴も日々のルーティンに取り入れ、体力作りを生活の基本にしているそう。

「平日は朝から筋トレのためジムに週3回ペースで通い、仕事の合間にランをする。週末は皇居やスカイツリーなどのランドマークを目標に、大人の遠足気分で20㎞弱走り、そのまま酵素浴へ向かう。だいたい、そんな一週間を送っています。かつて周囲から“ハイパーコグニティブ”と言われるほどあれこれ気になり考えすぎる性格で、何をするにも夕方にはバテていた自分が噓みたいに、今は朝から晩まで頭も体も冴えた状態で一日を過ごし、小さなことでめげなくなりました」

何事も、正解を探るより、ワクワクするか否かを優先する

VERBALさんにとって「整った状態」は、何か決まった形があるわけではなく、自分の物差しでしか測れない。体調管理だけでなく、「音楽」も同じだという。

「m‒floとして1999年にデビューしてから、自分たちの音楽はヒップホップなのかR&Bなのか、はたまたハウスなのか、ジャンルに迷いながらも、かっこいいと思うものを素直に曲にしてオリジナリティを突き詰めてきました。“君たちの音楽はm‒floだよ”と言われるようになったのは十数年後。長い道のりでした」

2025年は、海外のTikTokユーザーの間で「come again」(01年リリース)がバズり、今も幅広い世代から支持を集めている。26年間のアーティスト活動を振り返り、「きれいな詞をメロディに乗せた優等生的な曲より、“やりたい”を素直に表現した曲こそ、カルチャーとして残る」と悟ったそう。

「整った曲であるかを測る物差しはアーティスト自身にしかないと思うんです。世の中や音楽業界がどう思うか考えすぎると、心ここにあらずな“慇懃無礼”な曲になり、聴く人の心には刺さらない。例えば、ヒップホップは粗削りで雑な作りでも、刺激的なクリエイションであったりもする。スケーターも同じ。きれいな着地をするよりも危なっかしい滑り方をする人の方がかっこいいし、僕は好き。ファッションデザイナーも“なぜ、そんなプロダクトを作るの?”と疑問に感じる人の方が面白い。そういった人たちのように、僕も“正解を一つに絞らない”やり方を貫いてきたから、凝り固まらずにさまざまなチャレンジを続けられているのだと思います」

現在制作中のm‒floのニューアルバムでも、正解を決めつけない曲作りを敢行中だ。

「若いアーティストやプロデューサーをスタジオに招き、即興でメロディと歌詞を付けて短時間で仕上げる“ライターズキャンプ”形式で楽曲を制作しています。その中で光るものだけをブラッシュアップしていくのですが、自分はピンとこないメロディや歌詞でも、別の世代にはイケているかもしれない。そうやって刺激をもらい感化されながら曲を仕上げています。こういうやり方は初めてだから、完成が楽しみで仕方ない」

年齢に関係なく未知に飛び込み続ける。そんな好奇心を燃料に、整った心身=エンジンを動かすやり方が、VERBALさんの尽きないクリエイションを支えている。

MY STYLE 体を鍛え、リセットし、柔軟な頭と心を手にする

「50代はさらに心をオープンにし、新しいものを受け入れる“開放の10年”にしたい」という思いから、会食やクラブなどの夜の遊び場へも積極的に繰り出すそう。そんな体を酷使するような生活でも、「ランと筋トレ、さらに中目黒の〈酵素浴SPA helios+〉に通っている甲斐あり、今は深夜でも頭はずっと冴えている状態が維持できています」と言うVERBALさん。体作りで自らをアップデートしたことで、びくともしない「心のスタミナをつけた」と話す。

ナイキ アルファフライ3など
昨年9月、DJディプロ主催のランイベント『Diplo's Run Club』に参加した時も《ナイキ アルファフライ3》を愛用。トレーニンググローブは、〈トータル・ワークアウト〉のもの。

WHAT’S AUGER?→《ヘアデザインコーム》

トレードマークになっている金髪のヘアセットに便利なのが、《ヘアデザインコーム》。粗目と細目のコームがオールインワンになった画期的なデザインで、分け目をつけたり、まとめたり、逆毛を立てたり、自由自在なヘアセットが可能。長さは約13㎝とほぼスマホサイズ。ポケットに収まるコンパクトさで、どこへでも持ち運べる。

AUGER ヘアデザインコーム
770円(オーガー/貝印)

PLAYLIST with AUGER ながら聞きはせず、リビングでじっくり向き合う

作詞・作曲のインスピレーションを得た10曲。聴く時はじっくりと向き合うそう。ワークアウト中やラン中は「曲調に体を動かすリズムや感情が持っていかれるのが嫌なんです」という理由から、ながら聞きはしないと決めているそう。

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