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珍奇植物図鑑。ロゼット状の葉にキラキラ輝く粘液が映える!「球根ドロセラ」

「カッコイイけど栽培が難しそうだよね……」なんて、今まであきらめていた植物も、LEDライトの進歩のおかげで挑戦しやすくなってきた。そんなLEDライトでの栽培に相性が良い植物たちを中心に、ビザールで魅力的な植物「球根ドロセラ」を集めてみた。

本記事は、BRUTUS「珍奇植物」(2025年5月1日発売)から特別公開中。詳しくはこちら

photo: Tetsuya Ito / text: Shogo Kawabata / special thanks: Masahiro Oshita

「球根ドロセラ」とは?

球根ドロセラはオーストラリアを中心に、ニューギニア、日本にも分布する食虫植物の一群。中でもオーストラリアのものは美しいロゼット状になり、人気が高い。葉の腺毛から分泌する粘液で昆虫を捕らえて栄養を補う。乾燥する季節には地中の球根で休眠することで生き抜く。

ドロセラ ローリー

オーストラリア南西部に分布する小型種だが、この個体は、中でも「ジャイアント」と呼ばれる大型タイプ。葉数が多く非常に美しいロゼットとなる。花茎が短くかわいらしい白い花を咲かせる。

ドロセラ ローリー
Drosera lowriei

ドロセラ スカモサ

オーストラリア南西部に分布する、赤と緑のコントラストが美しい模様が入る人気種。個体差が大きく、色や葉の形状のバリエーションが多いのも魅力。この個体は葉に緑の縁取りが入るタイプ。

ドロセラ スカモサ
Drosera squamosa

ドロセラ ブラウニアナ

西オーストラリア州のごく限られた地域にのみ分布する稀少種。小型ながらびっしりと粘液をつけるため、輝く姿が美しい。ワインレッドの葉にピンクの花を咲かせる。球根ドロセラは一般的に白か黄の花が多い。

ドロセラ ブラウニアナ
Drosera browniana

ドロセラ マクロフィラ

オーストラリア南西部に分布する大型種。大きな丸葉に赤い筋が入り、長い花茎を上げる。花数も多く、迫力があって見応えがある。また、産地によるバリエーションも豊富。

ドロセラ マクロフィラ
Drosera macrophylla

ドロセラ ゾナリア

オーストラリア南西部に分布する、まるでバラのようなロゼットになる美種。スカモサと並ぶ、球根ドロセラの2大人気種。性質もスカモサと似ており、球根が深く潜るので、深鉢での栽培が◎。

ドロセラ ゾナリア
Drosera zonaria
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