「スティグマトドン」とは?
主にブラジルの岩場や標高の高い地域に自生するブロメリア科の植物。もともとフリーセア属に含まれていたが、近年スティグマトドン属として独立した一群。葉は硬く、ロゼット状に広がり、乾燥や強い光に適応している。多くは岩の隙間や崖に根を張る岩生植物の性質を持つ。
スティグマトドン リマエ
ブラジル・ペルナンブコ州に自生し、下葉を枯らしながら断崖絶壁を這い登るように着生している。サルファーイエローの花を咲かせ、細くて短いストロンで子株を出す。やや黒みがかった葉にトリコームをまとう。

スティグマトドン ブラシコイデス
ブラジル・リオデジャネイロ州の断崖絶壁にへばりつくようにしてコロニーを形成して自生している。葉が乾燥すると内側に巻き込むように縮れていく姿が非常に珍妙。日照により葉色も濃緑~赤紫に変化する。

スティグマトドン ロスラトゥルス
ブラジル・ミナスジェライス州の断崖絶壁に自生する、この個体はワインレッドの葉色が非常に美しいタイプ。さらにその上にトリコームによるホワイトバンドが入る。小型で10~15㎝程度で開花株となる。

スティグマトドン ヴェロジコルス
ブラジル・エスピリトサント州に分布し、スポット模様が特徴的。岩に着生するスティグマトドンが多い中、この種はベロジアなどに着生するといわれ、種名はそのベロジア(Vellozia)の住人(cola)、に由来。

スティグマトドン プルリフォリウス
ブラジル・エスピリトサント州の小型の固有種。25㎝程度で成株となり、葉も幅3~4㎜と細長く、まるでティランジアのような特徴的な種。自生地では大きなクランプとなって断崖絶壁に着生している。
