オエセオクラデス〈Oeceoclades〉とは
マダガスカルを中心に、アフリカ大陸本土や、南米、東南アジア、オーストラリアなど広く分布する地生蘭〈Oeceoclades〉。褐色でまだら模様の葉をした種が多く、これは、枯れ葉に擬態して、草食動物から身を守っているといわれている。開けた明るめの林床の岩場に自生するため、日光は大好き。多湿には弱いため、水はけの良い用土を選ぶとよい。
オエセオクラデス 不明種
マダガスカル原産の不明種。丸い一枚葉に褐色のまだら模様が入る魅力的な種。葉の長さも4㎝程度と小型で、非常にそそられる。生長が遅いためなかなか入手困難だが、今後の普及が期待される。
オエセオクラデス グラキリマ
マダガスカル原産の枯れ葉のような葉をつける種。かつてはロゼオヴァリエガタと呼ばれたが現在はシノニム(同物異名)となっている。スパツリフェラと並ぶ代表的な種でオエセオクラデスの中では入手しやすい。
オエセオクラデス スクレロフィラ
マダガスカル原産で、まだ日本に入ってきて間もない種。スクレロフィラの近似種とされているが詳細は不明。ペリエリではないか?という説もあったが、比べてみるとかなり小型で、これもどうやら違うようだ。
オエセオクラデス スパツリフェラ
マダガスカル原産のオエセオクラデスを代表する種。蛇のような葉模様から「蛇皮蘭」とも呼ばれる。写真は、スパツリフェラの中でも葉が短く幅広なだるま葉タイプ。個体差があるのもスパツリフェラの特徴。