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珍奇植物図鑑。色気のある光沢を持つ、パナマの美草「パナマソウ」

「カッコイイけど栽培が難しそうだよね……」なんて、今まであきらめていた植物も、LEDライトの進歩のおかげで挑戦しやすくなってきた。そんなLEDライトでの栽培に相性が良い植物たちから、ビザールで魅力的な植物「パナマソウ」を集めてみた。

photo: Akira Yamaguchi / text: Shogo Kawabata / special thanks: Akihiro Ito, Keisuke Hase

「パナマソウ」とは?

パナマソウ科は、中南米の熱帯雨林に自生する多年生植物。ヤシに似た外見を持つが、木ではなく草本植物(木質の幹を持たず、葉や茎で構成される植物)。その丈夫な葉はパナマ帽の原料として知られている。湿度を好むため日本ではガラスケース内での栽培が推奨される。

レカノプテリス バルゴーイ

レカノプテリス バルゴーイ
Lecanopteris balgooyi

インドネシア・スラウェシ島の標高1,500m前後の中高地に自生するアリノスシダ。根茎(こんけい)に特徴的な突起をつける。地域によって葉の形や色が異なり、同地域での個体差が大きいのも魅力。高温には弱い。

ディクラノピギウム “グナ・ヤラ”

ディクラノピギウム “グナ・ヤラ”
Dicranopygium sp. “Guna Yala”

パナマ産のおそらく未記載種。特徴的な葉形に青光りまで持つ美しい小型種で、薄暗い細流に株元まで水に浸かりながら自生する。花序にためた水の圧力で水鉄砲のように種子を散布するという生態も興味深い。