都内から90分、三浦半島で探す海と大地の恵み
東京都千代田区、大手町。都心のオフィス街にあるビルの地下に広がる〈yaoyu〉は、パリのレストランで調理長を務めたシェフの鳥海智史(とりうみ・さとし)さんと、同じくパリでソムリエとして活動した鳥海幸子(とりうみ・さちこ)さんが営むモダン・クラシックフレンチの店だ。
フレンチの伝統的な調理法を礎に、食材から得たインスピレーションを加えた独自の料理を、厳選したナチュラルワインとともに提供する。その実力はミシュランガイドでの星獲得にも表れていて、2017年のオープン以来、美食家たちが足繁く通う人気店となっている。
シェフの料理の核は、火入れとソース。鴨や鳩などの肉料理を完璧な火入れと複雑な味わいで仕上げるほか、コンソメのジュレと合わせたウニを殻付きで供するスペシャリテや、自家製ドレッシングを用いたチコリとビーツのサラダなど、ワインとの調和を高める工夫も随所に見られる。
「普段の魚介類は、青森県の下北半島や愛媛県の今治、五島列島の福江島など、各地の漁師から直接仕入れています」と智史さん。神経締めで最高の状態を保ったまま空輸される食材が、日々の料理の着想を支えているという。
仕入れの旅にふさわしいハイブリッドモデル
定休日の朝、夫婦が向かったのは神奈川県の三浦半島。マグロや伊勢エビなどの海産物に加え、夏はスイカ、冬は大根の名産地として知られるこの地は、都内から90分ほどで到着する海と大地の恵み豊かな食の宝庫だ。近年は新しい飲食店も増え、関東近郊のドライブスポットとしても注目されている。
三浦へ向かうために2人が乗ったのは〈PEUGEOT 408 GT Hybrid〉。2025年7月に発売したばかりのニューモデルだ。新開発のハイブリッドパワートレインを搭載し、燃費は20km/L(WLTCモード)を超える。高速道路走行時には、さらに燃費性能が向上する。

発進時や高速での加速はモーターが滑らかに機能し、信号が多い都心から高速道路、三浦半島のワインディングロードまで安定した走りを見せる。前方車両に自動追従する「アクティブクルーズコントロール」や、車線を維持する「レーンキープアシスト」など先進機能も充実し、長時間の運転も快適だ。広い視界は、海を望む三浦半島でのドライブをより楽しくしてくれる。
ドライブの途中で立ち寄ったのは、4代続く老舗の鮮魚店〈石井商店〉。店頭に並んでいたのは、前日に三浦近海で水揚げされたばかりの伊勢エビだ。智史さんは迷わず手に取り、その場で鮮度を確かめる。
さらに足を延ばしたのは、海沿いの産直市場〈うらりマルシェ〉。ここでは手頃なサイズのスイカを選び、伊勢エビに合わせるエキューム(泡状ソース)の素材として仕入れた。車窓から海を眺めつつ、新鮮な食材を求めて巡る時間は、小さな旅そのものだ。
こうして伊勢エビとスイカを調達した2人は半日のドライブを終え、午後には都内へと戻った。
伊勢海老とスイカが調和する一皿
〈yaoyu〉に戻って一息ついたところで〈PEUGEOT 408 GT Hybrid〉の感想を聞いた。
「ステアリングは軽やかなのに軸がぶれず、アクセルは驚くほど滑らか。パワー不足を感じることもなければ、予想外の急加速もなく、一貫して優しい乗り心地。バイクのアクセルワークのように自在に操作できる印象でした」と智史さん。「高速道路の運転も楽でした」と笑顔で付け加える。
途中で運転を交代した幸子さんも「外から見ると大きそうでしたが、運転してみるとそれほど大きさを感じず、小回りも利いて運転しやすい。指先で操作できるシフトレバーも新鮮でした」と語る。
この日三浦半島で仕入れた伊勢エビをシェフが手際よく捌き、表面だけを強火でサッと炙る。スイカは種を取ってカットし、青臭みを抑えるための白ワインビネガーやシェリービネガーを加えてミキサーに。撹拌によって泡状になったソースを添えると、伊勢エビの温かさで溶け出し、立体感ある一皿に仕上がる。
「伊勢エビは9割レア。食感を残しつつ香りを補うため、出汁に根セロリのピューレを加えたジュレを合わせています。スイカは酸を入れることで塩味や苦味とも調和しやすくなるんです」とシェフ。
食感があるものとないもの、酸があるものとないもの。異なる特徴を持つ素材を組み合わせることで、互いを引き立て合う一皿が生まれる。
次なる冒険への期待
近年のプジョーのデザインはどれも先進的で力強い。その中で〈PEUGEOT 408 GT Hybrid〉は、独自のファストバックSUVスタイルを確立し、ひときわ存在感を放つ。
大径タイヤと高めの車高によるSUVらしい迫力に、ステーションワゴンの伸びやかさとセダンの上質さを融合。流麗なクーペルーフとSUVの快適性を兼ね備えたデザインは走行中にさらに躍動的に見え、高い機能性を表現している。
「これで釣りに行ったら疲れないでしょうね」と智史さん。「シートはしっかりしているのに柔らかすぎず、自然に体にフィット。包み込まれながらも沈み込みすぎない、上質なソファに座っているような感覚で、疲労感が全然違うと思います」と続ける。
最近は海釣りに夢中らしく、東京湾でアジや太刀魚、千葉・館山ではイサキを釣ることも。「店で特製タルタルを添えたアジフライやイサキフライを出すこともあって。それがまたおいしいんです」と幸子さんも笑う。
伝統を大切にしつつ、大胆さと繊細さを兼ね備えたシェフの料理哲学。その姿勢は、デザイン性と機能性を高い次元で融合した〈PEUGEOT 408 GT Hybrid〉にも重なる。新たな食材との出会いが、さらなる創造を導いていく。