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マーク・ボウジェ(『l'étiquette』編集長、ジャーナリスト)
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マーク・ボウジェ(『l'étiquette』編集長、ジャーナリスト)
古着をミックスすることで、最良のスタイルが生まれる
コーディネートには、古着を必ず取り入れています(オーダーメイドか、新品で着たいスーツを除けば何でも!)。古着をうまく着こなすには、バランスが大切です。例えば、経年変化の味わいが魅力的なデニムはスタイリングを面白くするのに役立ちますが、コスプレにはならないように。フィット感にも妥協は禁物です。ヴィンテージは美しく、稀少で、我々を夢中にさせますが、もしサイズフィットがうまくいかなければ……、忘れましょう。
自分のスタイルに欠かせない定番の古着は、〈リーバイス®〉のデニムジャケットに、パンツは501、505、517。〈ラッセル〉のラグランスエット、〈ショット〉のレザージャケットなど。とはいえ、私のルールは「特定の服を探さない」こと。決まった何かを探していると、ほかの多くのものを見過ごしてしまうことになる。美しいものにはいつも心を開いていたいのです!
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ゴーティエ・ボルサレロ(『l'étiquette』編集長、ファッションディレクター)
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ゴーティエ・ボルサレロ(『l'étiquette』編集長、ファッションディレクター)
世界のコレクターから集めるフレンチワークスタイル
僕は毎日、80%はヴィンテージの服を着ています。それ以外の20%は、Tシャツ、下着のボクサーパンツ、ソックス、靴、そして特殊な機能性を重視するときのアウターウェアだけ!あとは全部、古くてレアなものばかりです。
古い新しいにかかわらず、着るものを選ぶ際に基準にしているのは“品質”です。もしも、今持っている僕のヴィンテージコレクションと同じか、それ以上によくできた新しいものが見つかればもちろん買います。でもそれはなかなか稀なことで、ほとんどの場合古いものに軍配が上がります。古い服の魅力は、生地の品質、裁断や加工技術の高さ、ディテールの正確さから生まれると思います。
定番の古着アイテムは、フレンチチョアジャケット、フレンチワークワイドパンツ、フレンチミリタリーワイドパンツなど。これらはスタイルに個性をもたらし、ワインのように熟成した深みをもたらしてくれるのです。
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バジル・カディリ(『l'étiquette』編集長、ファッションディレクター)
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バジル・カディリ(『l'étiquette』編集長、ファッションディレクター)
古くても新しくても、それが良い服であればいい
私にとって古着の魅力は、第1にとても個性的であるということ。2つ目に、何十年も昔の素晴らしい服には、たくさんの美しい記憶や思い出が宿っていると感じられることです。3つ目は、その古着が特定の地域や、サブカルチャーについて語っている場合も私にとってはとても魅力的です。
例えば、父がモロッコ出身なので、それにちなんでアラブにまつわる古いワッペンを1年ぐらいかけてたくさん集めました。そしてそれを新しいジャケットやバッグにカスタムしたら、世界で一つのアイテムとなりました。私の持っているデニムは、〈リゾルト〉のような日本のブランドのものを除いて、ほとんどすべてがヴィンテージです(ゴーティエ・ボルサレロに感謝!)。
デニムパンツは生地の雰囲気が昔と今では全然違うように、同じ生地やデザインを探そうとしても、新品ではなかなか見つからない。時を超えた特別感が、古着を選ぶ理由です。