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大坪洋介と〈ジャンティーク〉オーナー・内田斉が語る古着リーバイスの“デニムライフ”

「デニムとは、着た人の人生観が凝縮したもの」。これは、リーバイス® ビンテージ クロージングでアジアのディレクター(2013年3月時点)を務める大坪洋介さんの言葉だ。その真意を探るべく、ジャンティークの内田斉さんを招き、アーカイブとファッションの両側面から、デニムにおける“ライフ、スタイル”を紐解く。

photo: Masahiro Sanbe, Yasuhisa Takenouchi (items) / edit: Kyosuke Nitta

着ていた人の暮らしに
想いを馳せる

古着のデニムは過去に生きた人からの手紙のようなものだ。年代ごとに歴史的背景や時勢が如実に表れる。対談は“デニムライフ”。年代物が訴える先人からのメッセージとは?

内田斉

大坪さんは160年の歴史がある501®に精通されていながら、1960年以降の手刺繍が施されたジーンズが特にお好きですよね?

大坪洋介

パッチワークや刺繍から、持ち主の趣味や想いなどが垣間見えて興味深いんですよ。

内田

確かに。とりわけヒッピー世代は対抗心が強いですよね。愛だ、平和だって刺繍しながら、クスリを入れるポケットもあったり……。

大坪

自己主張の道具だったんでしょう。1970年代のLAにいましたが、個性を競うコンテストが全米で開催されるほど人気でしたからね。

内田

細部まで驚くほど手が込んでいるジーンズとかありますよね。原形がないくらい(笑)。1980年代にはもう買い付けされてたんですか?

大坪

はい。まだ古着ブームの前で、西海岸はほぼ手つかずの状態でした。情報がない分、街の洋品店に一軒一軒足を運んで、ストックを見せてもらえるまで通う。そうすると仕方なく開放してくれるんですよ。結局人情勝負ですから。

内田

それわかります!ヴィンテージが繋げてくれた縁や出逢いもあって、僕とその人の思い出もすべてデニムに投影されるというか……。

大坪

人の手を渡るものですからね。自分もデニム史の一部なんだっていつも思わされます。

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ファッションディレクター・大坪洋介と〈ジャンティーク〉オーナー・内田斉