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街の隅々まで満喫せよ!60分残った時の大阪での過ごし方 Vol.2

大阪人はケチだ、せっかちだなんて揶揄されがちだけど、ぼやぼやしていては時間がもったいない!という気持ちが強いのは確か。「時間つぶし」なんて言葉じゃ惜しいくらい目いっぱい楽しまな。何分空いてる?60分?よっしゃまかしとき!Vol.1はこちら

初出:BRUTUS No.911大阪の正解』(2020年3月1日発売

photo: Issei Negama, Yuto Yamamoto, Nagisa Nishijima, Roman, Hanako Kimura, Jotaro Sakashita / text: Yuki Nishikawa, Roman, Ai Kiyabu / text&edit: Atsushi Takeuchi

全長およそ30m。日本一長いカウンターで一献

上本町

大阪〈天山閣ハイハイ横丁〉

上本町駅から直結の商業施設〈上本町HiHiTOWN〉。その地下飲食店街に店を構える大衆酒場〈天山閣ハイハイ横丁〉は、全長およそ30mの日本一長いというカウンターで、キャパは40席の超横長設計だ。いでたちのインパクトはもちろんだが、生中300円やウイスキー300円と、安価で楽しめるうえに、ジューシーなマグロのしそ巻揚げや滋味深い小芋煮……とアテも充実。酒場の手練れが集うスポットゆえに、ここで界隈の飲み屋情報を聞き出すのもおすすめ。

司馬遼太郎が残した書斎と蔵書に魅せられる

八戸ノ里

司馬遼太郎記念館_大書架

今なお多くの人を魅了する小説家・司馬遼太郎。その自宅に隣接して記念館が建てられている。記念館の設計は安藤忠雄。館内には、自宅にある6万冊の蔵書をイメージして造られた大書架が。高さ11mの吹き抜け空間に2万冊の蔵書を展示する存在感は圧巻だ。また、自宅の書斎は窓越しに覗くことしかできないが、生前のままに残されている。雑木林が茂る庭を望めるように配されたデスクの上には、万年筆や色鉛筆が今も無造作に置かれ生前を偲ばせる。

のんびりリバークルーズで、水の都に息づく文化を体感する

天満橋/なんば

川とともに商業の街として栄えてきた水の都・大阪を巡る〈御舟かもめ〉のリバークルーズ。定員10名の小さな遊覧船は、大きなクッションで床座という家のようなくつろぎスタイルと、船長の和やかなガイドが魅力。昼は中之島の名建築や大阪城、夜はネオンきらめく道頓堀やライトアップされた中之島の中央公会堂が楽しめる約50分のコースの中には、大阪の歴史と文化を感じる名所が点在。米粉のおやきや野菜・果物が付いた朝ごはんクルーズも運航中。