全部屋オーシャンビュー。
ホテルからビーチに直接アクセス
沖縄本島の南部にある糸満市。地元の40代以上の人たちにとって、海水浴場として馴染みがあったという浜辺に「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は開業した。那覇空港から車で30分弱という近さが魅力。渋滞も少なく、帰りもギリギリまでゆったり過ごせるのはこの立地ならではだろう。
443室すべての客室がバルコニー付きのオーシャンビューであり、海の向こうに見えるのは慶良間諸島。部屋からも、ビーチからも、レストランからもすばらしいサンセットが眺められる。ホテルはビーチに面して立地し、プールからも直接アクセスできる1.8キロも続く砂浜は、朝の爽やかな風が吹く中を散歩するのにも最適だ。
砂浜のあちこちにはロープで区切られたエリアがある。そこはウミガメの産卵地。運が良ければ、ウミガメの産卵や孵化の様子を見られるかもしれない。孵化するタイミングは、近所でウミガメを見守るおじいさんとの連携でわかるとのこと。
ラグジュアリーホテルでありながら、地元との日々の繋がりを大切にしているところも名城ビーチらしさのひとつと言える。さすが、国定公園に指定されているビーチだけあって自然も豊かだ。建設時を振り返り、総支配人の佐藤健人は語る。
「初めてこのビーチを見たときから、糸満というエリアをリゾート地としてしっかり盛り上げていきたいと強く思っていて。このビーチには、そこらじゅうにウミガメだけでなく天然記念物のヤドカリもいるんです。工事中も、見つけたら絶対に踏まないように逃がすことを徹底してきました。あらゆる認可を取るのが大変でしたが、なんとしてもここに、という思いで開業までたどり着いたんです」
時折、かすかに聞こえる那覇空港を離陸した飛行機の影が優雅に大きく海面に映ったり、屋外のプールバーで夜空を見上げながらお酒を嗜んでいると月の動きで時間の流れを感じられたり。ラグジュアリーな環境の中で、ゆったりとした自然を満喫できるのは、沖縄本島の南部にある、このホテルだからこそ味わえる醍醐味だろう。
館内には9つのレストラン&バー。
シェフの数は100人!
総支配人の佐藤さんは「東洋一のホテルを目指している」と言う。
「このホテルの開発にあたって、海外の一流ホテルも参考にしました。たとえば、ラスベガスのホテルで自分が体験したことを、もっとアップグレードして取り入れたいと思い、VIP専用のプールを造ったんです。
VIPプールに併設したバーでは〈モエ・エ・シャンドン〉や〈ポメリー〉など、8種類のシャンパンを朝から夜まで飲み放題にしています。これだけの数のシャンパンを飲み比べする機会はなかなかないので、プールサイドで寛ぎながら、自分にとってお気に入りの味を見つけていただけたら嬉しいですね」(佐藤総支配人)
東洋一を目指すだけあって、レストランとバーの数は計9つ。シェフはなんと100人に及ぶ。朝ごはんのビュッフェに並ぶ品数は150種類。一般的なホテルのモーニングの品数に比べると3倍近い。地元の名産品を活用したメニューはもちろんのこと、日本全国から旬の食材を直接仕入れていることもポイントのひとつだ。
海を感じられるホテルということで、金沢や北海道で採れた新鮮な魚介類が週2便届き、館内の各レストランでふんだんに使われている。地産地消だけでなく、真においしい食事を追求した上でのセレクトになっているそう。
自然に目が覚めた時間に
朝食を楽しめる贅沢
プレミアクラス以上の客室に宿泊すると利用できるクラブラウンジへのこだわりも強い。毎朝8時から12時まで、レストランとは別に専属のベーカリーシェフが常時25種類以上のパンを用意している。朝食に定番のホットミールのほか、シャルキュトリーやチーズ、ドリンクの品揃えも豊富で、ここでゆっくりした朝ごはんをフリーで楽しむ選択肢も用意されているのだ。
「大きいホテルだと朝食会場が混むので、早くに目覚ましをセットした、なんて経験があるんじゃないでしょうか?せっかくリゾートに来たんですから、目が覚めた時間にゆったり朝食ができる、という過ごし方を提案したくて。クラブラウンジのクロワッサン、ちんすこうメロンパンはぜひ一度召し上がっていただきたいです」(佐藤総支配人)
宿泊施設としてだけでなく、徹底して沖縄らしいゆったりとした時間の過ごし方、食の楽しみ方、自然の嗜み方を提案してくれる琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ。南国の風と太陽に身を委ねて、体の芯までリラックスして過ごしたい。