
日用品図鑑 〜マグカップ、椅子、財布、収納編〜
edit: Mami Wakao
マグカップ
キムホノさんの抹茶茶碗
アーティスト・新城大地郎

福岡・太宰府にある〈BATHHOUSE太宰府〉で一目惚れした抹茶茶碗。
飾るだけでこれまで一度も使ったことがなかったけれど、これを機についさっき温かいコーヒーを淹れて飲んだ。
広瀬陽の七宝ぐい呑みと急須
〈白日〉山本

毎晩のようにこのぐい呑みで酩酊しています。冬季は急須ごとぬるめにお燗をして愉しんでいます。
ぐい呑みは冷や酒の切れ味を維持しつつ、手の体温が伝わり、徐々に変化する味わいでも喜びを与えてくれます。
蓋付きの保温マグカップ
ダンサー・yurinasia

よくコーヒーを飲むのですが、近くのショッピングセンターに売ってたこの子を購入しました。ブランドは〈GRIN&GO〉。
とりあえずで買ったけど蓋もできるし、保温力もすごくて優秀。
このマグカップでコーヒー飲みながらインスタライブしたら「どこで購入されましたか?」と聞かれるくらいフォルムもかわいいです。
〈あまねや工芸店〉で買ったマグカップ
〈ライトイヤーズ〉代表・前田淳

7〜8年前、福岡の〈あまねや工芸店〉で購入したマグカップ。誰のものかは忘れてしまいましたが、手の収まりが良く気に入っています。
口が欠けてしまったので、いつか金継ぎしたいなと思いながら、そのまま使っています。
〈in living.〉のマグカップ
〈in living.〉ririka

もう販売はしていないのですが、“自分が欲しいもの”を基準につくっているグッズの中でもお気に入りのマグカップ。
飲み物を飲むのはもちろん、小物入れにしたり、植物を植えたり……様々な用途で活躍してくれています。
〈TENT〉+〈ザリガニワークス〉のウエノスケシタノスケ
〈TENT〉青木亮作

疲れたなあ眠いなあと思ったとき、実は水分補給が足りなかったなんてことがよくありました。なので僕は仕事中にいつも手元に水を携えています。
ウエノスケシタノスケはコップ以上で水筒未満。カプセルのように水を守ってくれるコップなので、手元に置いて、清潔な水をこまめに補給できるようになりました。
古伊万里小碗と李朝白磁片口壺
〈大吉〉杉本理

日々のコーヒーはたっぷり淹れ李朝白磁の片口壺から古伊万里小碗に注ぎます。
マグカップなどにたっぷりもいいのですが、お酒時間と等しくお茶時間も私には貴重な時間ですので、こういう一手間をかけるのが楽しみでもあります。
萩焼のマグカップ
イラストレーター・山口奈津

毎日欠かせないコーヒーによく合うマグカップ。
母の故郷である山口県の伝統工芸、萩焼で作られた食器を日頃からよく使っています。
温かみある土の色と肌馴染みが良い質感。長く使い込んでいくうちに変わりゆく風合いがあり、味わい深いです。
〈CANASA〉のマグカップ
ファッションデザイナー・苅田梨都子

〈Inhalt〉というオンラインセレクトショップで購入。一目惚れしました。実は欲しかったサイズが売り切れていましたが、入荷を待ちました。
取っ手が太めの柔らかなフォルムで、本体との絶妙なバランスが可愛くて気に入っています。
サイズはあまり大きくないので、ハーブティーをちょこちょこ継ぎ足して落ち着きたい夜に使うことが多いです。
〈NODATE mug〉の「rockin' Mug」
〈苗目〉井上隆太郎

西会津の友人からもらった栃材・漆器。農場でも山でも大活躍。
底面が丸くなっていてゆらゆらできる。鹿皮のひもがついていて腰にぶら下げたりカバンにぶら下げたりできるのも便利。
〈ORRS〉MUG
〈ORRS〉佐藤陽介

自分で作陶して制作しているマグで、毎朝コーヒーを飲むときに一番手に取る気がします。
これからもより良いマグを作れるように日々研究していきます。
福村龍太のカップ
〈珈琲 占野〉占野大地

濃く深く珈琲を落とすために量は少なめに。日本酒をちびちび嗜むように毎朝楽しんでます。
銀彩の中に浮かぶ珈琲の黒との対比が美しいです。
椅子
祖父のソファ
アーティスト・新城大地郎

祖父の書斎にあったもう座らなくなったソファを、今はアトリエで愛用させてもらっています。
幼少期は祖父が座り、祖父の膝に僕が座っていたソファ。
永瀬二郎の椅子
〈白日〉山本

折り畳みができるアルミニウム椅子です。
冷え込む季節は座布団を敷いて使用しています。折り畳んで立て掛けておいても、その場に心地よい緊張感を与えてくれます。
福岡で買ったヴィンテージチェア
ダンサー・yurinasia

この椅子は事務所用に福岡の新宮町にあるヴィンテージショップで購入しました。
かなり年季が入ってるんですが、背もたれの塗装が剥げた部分がニコッと笑ってるみたいで一目惚れ。
パソコン置いて机代わりにもできるし、背丈も自由自在に変えられるスグレモノちゃんです。
〈TOLIX〉の椅子
〈ライトイヤーズ〉代表・前田淳

15年くらい前に、福岡の〈KRANK〉で購入した〈TOLIX〉の椅子。
30代になり、少しずつ家具に興味を持ち始めた頃だったように思います。
背面のクロスと溶接された真鍮が気に入っています。
〈Artek〉の「Domus Chair」
〈in living.〉ririka

一生を共にすると決めた椅子。
この椅子に座ってご飯を食べたり、日記を書いたり(時には洗濯物を干してしまったり)している時間が好きです。
どんな部屋にも馴染むところがお気に入り。
〈クラッセ〉の「ロタンテ」
〈TENT〉青木亮作

特に思い入れもなく「普通の椅子」を探して購入した小ぶりな回転チェア。
この椅子を購入した後にも、オフィスチェアやダイニングチェアをいくつか購入して使ってみたんですが、どれもしっくりこなくて手放して。気づけばこの椅子とともに15年以上暮らしていました。
仕事にもご飯にも合う脇役っぽさがよかったみたいです。
米国「ウィンザーチェア」
〈大吉〉杉本理

2006年の米国仕入れ旅行中、一目惚れして購入しました。
ニューヨーク郊外の田舎で見つけ、友人に梱包と発送を手伝ってもらいなんとか京都に来てもらってから毎日生活を共にしてます。
軽みの中にも篤実な仕事が米国アンティークらしく、飽きることがありません。
〈Vitra〉の ルーキー
イラストレーター・山口奈津

シンプルなデザインの小回りがきく椅子が好きで、ルーキーを愛用しています。
椅子に座って作業する時間が長いので気分をご機嫌に保つべく、祖母が作ったパッチワークの敷物を毎週替えて椅子に敷いています。
オリジナル生地でリメイクしたロッキングチェア
ファッションデザイナー・苅田梨都子

実家の2階に眠っていたヴィンテージのロッキングチェア。昔、母の姉が購入したそうです。昨年の1月頃に実家から送ってもらいました。
座面は元々、緑色のレトロな花柄でした。23SSコレクションを作った際のオリジナルテキスタイル生地が余っていたので最近張り替えました。
室内にいることが多いので気分転換にゆらゆら揺れてリラックスしています。
間伐材で作った椅子
〈苗目〉井上隆太郎

里山の環境再生で間伐した杉、剪定した枝を使って作った椅子。
こう見えて安定感、座り心地共に最高。
SAFARI CHAIR
〈ORRS〉佐藤陽介

室内でゆっくりと過ごすとき、庭でBBQするとき、海でキャンプするとき、色々なシーンで大活躍しています。
この椅子一つで空気感さえも変えられるので、とても気に入っています。
〈Pierre Guariche〉のチューリップチェア
〈珈琲 占野〉占野大地

佇まいに一目惚れしてお迎えした椅子。
冬は少しひんやりとしますが家での温冷浴の際、インターバルの外気浴のときに座るとちょうどよく整います。
財布
〈エンダースキーマ〉のお守り財布
アーティスト・新城大地郎

よく財布をなくしてしまうので、お守りのようにずっと首から下げています。
お札もコインもカードも入る、ほんとうにちょうどがいい。まだ一度もなくしていません。
〈Tokizaki〉の蛇腹長財布
〈白日〉山本

今、勤めている〈白日〉で。お客として通いはじめた頃に購入した財布です。
「財布なんてコロコロ変えなくていい。これを直しながらずっと使ったらいい」と言われたのは良い思い出です。一生を共にする財布を見つけたと思っています。
完全にキャッシュレスの時代が訪れたときには裁縫道具入れに転用するつもりです。
〈genten〉の革財布
ダンサー・yurinasia

20歳の時に、両親から買ってもらった〈genten〉の革のお財布です。買った当時からだいぶ色が変わっていい色になりました。
〈genten〉のお財布は全部かわいくて、夫のも愛弟子の誕生日プレゼントも〈genten〉の財布にしました。まだまだ大事に使いたい。
〈SARANAM〉の財布
〈ライトイヤーズ〉代表・前田淳

コンパクトながら札入れに仕切りがあるので、領収書を入れたり重宝してる〈SARANAM〉の財布。
10年くらい使っていたものが破れてしまったので、最近新調しました。
タンニンレザーのため、緑色ですが、外側はすでに茶色っぽくなってきました。ゆくゆくキウイみたいになりそう。
〈COMME des GARÇONS〉のお財布
〈in living.〉ririka

数年前に、“ちゃんとした人になるにはちゃんとしたお財布から!”と思い立ち、購入したお財布。
今思えばかなり謎の理論ですが、思い入れもありなかなか買い替えられずに今に至ります。
〈MINIMALIGHT〉の「PLAY WALLET」
〈TENT〉青木亮作

お札も小銭もカードもしっかり入る、クレジットカードサイズの極小のお財布。羽地慎吾さんのデザイン。
X-PACのバージョンから使い始め、Dyneemaのこれは3代目になります。ゴムバンドで留めるカードホルダーの使いやすさを味わってしまったら、もう他の財布には戻れません。
ナイロン、ジッパー、ゴムバンドという割り切りが「お金は崇拝の対象ではなく、ただの道具である」ことを感じさせます。
〈ウルフズヘッド〉のウォレット
〈大吉〉杉本理

財布は20年ほどずっと東京・千駄木の「ウルフズヘッド」のものを使ってます。
今愛用中のもので三代目でしょうか、見た目のタフさと繊細なスタッズワークは、ここならではの美しいバランスだと思います。
自分にはなくてはならないお守り的な存在。
〈Delvaux〉のお財布
イラストレーター・山口奈津

今年新調した〈デルヴォー〉のミニサイフ。
手持ちのどのバッグにも合うので、とても気に入っています。ワードローブはシンプルな物が多いので、お財布は必ずカラー物を選びます。
〈エンダースキーマ〉の「ヘアリービルフォールド」
ファッションデザイナー・苅田梨都子

去年の夏頃に購入。恵比寿店で実物を見たときに、今月はお買い物しすぎたからと悩んで一度我慢しました。でも一日中、この子のことで頭がいっぱいになりました。翌日、宮下公園店に買いに行ったら昨日たくさん接客してくれた店員さんが居て恥ずかしかったのですが、お買い物としてもとても記憶に残っているお財布です。レザーに牛毛がそのまま付いていて、鞄の中で動物を飼っているような気持ちになります。よくさわさわと毛を撫でています。
〈FREITAG〉の「CREDIT CARD WALLET」
〈苗目〉井上隆太郎

15年以上前にスイスのお土産にもらったカードケース。トラックの幌からできたというこのカードケース。15年間カバンに入れてハードに使っていますが、まだまだ現役。当時は農家でもなく環境について考えていたわけでもなかったけれど、とても気に入ってずっと愛用している。
DOUBLE RL WALLET
〈ORRS〉佐藤陽介

20代前半、〈ラルフローレン〉で働いていたときからずっと使い続けていて、もう15年以上使っています。小銭入れもなく、とてもシンプルでお気に入りです。
〈ANCHOR BRIDGE〉の財布
〈珈琲 占野〉占野大地

小ぶりなサイズでポケットへの収まりも良くて愛用しています。ここ数年で皮も少し柔らかくなり色も渋みが出てきてくれてます。これからの経年変化も楽しみです。
収納
メキシコの手編みのカゴ
アーティスト・新城大地郎

本当はビーチバッグだけれど自立するからなんでも入れるカゴとして利用しています。
置いたときに長い持ち手が交差して垂れる様もいい。
もちろん海に行くときも、野菜を買うときも、ギャラリーに荷物を運ぶときにも重宝しています。
造形作家・渡辺遼のカゴ
〈白日〉山本

アルミニウム製のカゴです。板から木槌で形をつくり、穴を開け、焼きをいれて溶かした作品です。
果物や野菜、布巾などを入れるカゴにしたり、食卓ではパン皿としても使っています。
壁に飾っても素敵なのです。今もあらゆる多様性と可能性を模索中です。
〈無印良品〉の木製トレー
ダンサー・yurinasia

〈無印良品〉で買った木製トレー収納。サイズが絶妙にキッチンのカウンターにぴったりでびっくりしました。
子供たちの提出物用の印鑑や、後で読まないといけない大事な書類、切手、猫の爪切り等なんでもかんでも入れちゃってます。もう一つ買っておけばよかった。
インド・アッサム地方の籠
〈ライトイヤーズ〉代表・前田淳

5年くらい前にインドで購入した籠。アッサム地方のものと聞きました。茶葉でも入れていたのかもしれません。
インドではあまり見かけない黒と内側の白のコントラストが気に入っています。
インドネシアのラタンバスケット
〈in living.〉ririka

一目惚れして買ったカメ。思った以上に収納力があるので、フィルムケースとして活用中です。
経年変化でどんどん味わい深くなっていく様が愛おしい。
キングジム〈SPOT〉の「TOOLSTAND」
〈TENT〉青木亮作

〈TENT〉がデザインした、立て看板みたいなポケット収納。
ノートパソコンとマウスとアダプター、ペン、テープ、カッター、定規。そしてポケットティッシュやヘッドホンも。仕事で使うありとあらゆるものをここに入れて持ち運んで、好きな場所で使えるので、在宅ワークに最高の道具入れです。
あまりにも使いやすいので、子どもたちに奪われてしまいました。また買わなきゃ。
酒器箱
〈大吉〉杉本理

江戸時代頃の書物や小物を入れる箱のようです。あって邪魔にならず、コンパクトに収まる箱はなかなか見つかりません。
大切な「酒」を愉しむ時間は、ここからゴソゴソとその日の気分でお気に入りを取り出すことから始まります。
〈Vitra〉のツールボックス
イラストレーター・山口奈津

約10年間、デスク上に欠かせないアイテム。
数ヵ月に一度、中に入れる物や入れ方を替えて楽しんでいます。何を入れても様になるので、飽きがきません。
〈LETRA〉のメルカドバッグ
ファッションデザイナー・苅田梨都子

〈akomeya Tokyo〉で購入。1年半前に旅行に使いたいと思い大きめのサイズを選びました。普段は見えたくないパジャマなどぱぱっと入れるのに使っています。籠にきらりと光る金属パーツが付いていて、床に置いておいてもモダンな印象なのがお気に入りです。春はピクニックのときなどに使いたいなと思っています。
友人が作った竹籠
〈苗目〉井上隆太郎

竹林整備の際に出た竹を使って友人が作った籠。ひもの部分は端切。畑でのちょっとした収穫作業や、道具入れに便利。
〈ORRS〉 PANAMA BASKET
〈ORRS〉佐藤陽介

エクアドル滞在中に編み手さんの家で見たトキヤ草のカゴがとても素敵で、でもどこにも売っていなくて、それなら〈ORRS〉のPANAMA HATのデザインを入れて編んでいただこうと思い交渉の末、2年かかりましたがお気に入りが完成しました。小さいサイズは玄関で鍵入れとして毎日使っています。
古いかご
〈珈琲 占野〉占野大地

どこか忘れてしまったのですが骨董市で見つけた日本の昔のかご。珈琲を焙煎後にこのかごに豆を移して優しく冷ますために使ってます。自身の珈琲の焙煎にはなくてはならないものです。