〈1+0 pottery〉のカトラリースタンド
手前味噌で申し訳ないが、私のプロダクトラインのアイテムになる。100年前までヨーロッパでジャムポットやアンチョビの保存容器として使われていたものを写した。
量産型ならではの無機質さと無骨さが好きで作品のラインナップとして作っていたが、要望が増えたことと元々量産から生まれたデザインであることからプロダクトへシフトした。
今ではアンチョビではなく花やキッチン道具を入れるのに活躍している。
〈New Balance〉の「M1500UKF」
小学5、6年生の頃の絵日記には〈ナイキ〉や〈ニューバランス〉のスニーカーを履いた僕がよく登場する。
実際には薄っぺらい白いスニーカーをコンプレックスと一緒に履いていた。オシャレな同級生が履く海外のスニーカーを憧れの眼差しで絵を描くことで気持ちを誤魔化した。
この〈ニューバランス〉はイギリスの工場創立40周年の記念モデルでヴィンテージ感のあるソールと贅沢なレザーを使いドレスアップした大人な一足。何といっても1500は顔がいい!
小学校を卒業して40周年記念と言い訳して買った。
ナカオタカシのスタンドライト
ナカオタカシ氏はFRPという工業素材を使い、唯一無二のスタイルの作品を展開する。リスペクトする作家の一人でもあり友人でもある。
傘もボディも首も全てFRPで作られ、電源コードも彼が編み込んでいる。小さなスイッチの憎い演出だったり、用途以上に小さなアートピースとしてライトを消しているときも景色の一部として愛でている。
FRPを透過した5ワットの静かな灯りは辺りを優しく包み込み、チェット・ベイカーでも聴きながら読書……とはいかず眠るための装置になっていることは彼には内緒だ。
〈Patagonia〉のフーディニ・ジャケット
仕事で出張の荷物はできるだけ少なく軽い方がいい。
〈Patagonia〉の定番フーディニ・ジャケットは重量はわずか105gと羽織っていることを忘れるほど軽く防水性もある。
しかもパッカブル仕様で胸元のポケットに収納可能なうえ肌寒いときはこの薄さで保温力も上がる。現行品ではなく古いモデルのこちらのポケットのデザインが好みで色違いで揃えている。