text: Taichi Abe

家具のブランドと写真家がコラボレーションする。ありそうでなかった新しい切り口の企画展が、東京・西麻布にある『Karimoku Commons Tokyo』で9月13日から9月23日まで開催される。タイトルは『DIALOG AROUND FURNITURE FUMIKO SAKUHARA meets 3 PHOTOGRAPHERS』。

そのタイトルにも名前があるインテリアスタイリストの作原文子さんが、「家具メーカー」であるカリモク家具と「写真家」の間を取り持つ。2023年9月から〈Karimoku Commons Tokyo〉のスタイリングをしてきた作原さん。親交のあるフォトグラファーと写真を通じてコミュニケーションの場をつくる『Mountain Morning』を主宰する彼女が、カリモク家具のプロダクトを使った写真展をプロデュースすることとなった。

コラボレーションする写真家は、横浪修さん、松原博子さん、尾身沙紀さんの3名。いずれも雑誌や広告など幅広いカテゴリーで活躍する、日本を代表するフォトグラファーの面々だ。

今回の企画展では「横浪さん × MAS」、「松原さん × Karimoku New Standard」「尾身さん × Karimoku Case」というように、各フォトグラファーがカリモク家具の展開する3ブランドとそれぞれコラボレーションするという試み。もちろん、その間には、作原さんのスタリングが入り、より強い世界観を構築する。

身近な存在である家具をめぐる、見せ方と切り取り方。作原さんと3人の写真家たちの視点を通して、カリモク家具がより一層新しく魅力的に映るはずだ。

今回の写真展を記念して、作原さんがカラーリングをディレクションした「Castor Stool Plus」の限定カラーモデルが登場。受注生産として販売される。photo:山口恵史