〈風とロック〉を率いるクリエイティブディレクターの箭内道彦と、THE BACK HORNのリーダーでドラム担当の松田晋二によるアート・ユニット「ゆべしス(JUVESIS)」。「今」を歌う楽曲を制作する一方、“メロディからの言葉の解放、言葉からのメロディの解放”を掲げ、新たな表現の可能性を一貫して追求してきた。

2009年に初めて発表したミニ・アルバム『I'm リアルタイム中毒』以来、結成14年に渡って、先鋭的な言葉を発信し続けてきた彼らが、この度、待望の初個展を開催する。

2022 年に刊行した歌詩集『realtime holic. realtime lylic.』をモチーフにして制作・発表するのは、セラミックによる立体作品を中心としたインスタレーション。“歌詞”ではなく“歌詩”として発信された言葉たちが、初めてのアート作品として空間に放たれる。

この展覧会のために、陶芸にも取り組んだ「ゆべしス」の2人。会期中には会場でスペシャルなライブもあり、彼らが追求してきた“詞世界”を五感で体験できる貴重な機会となるだろう。