誰もが知る高級ラグジュアリーブランド〈シャネル〉が、これまで映画にまつわるクリエイションに、積極的に関わってきたことをご存知だろうか?

映画の始まりとほぼ同時代に生まれた創業者のガブリエル シャネルは、のちにヌーヴェルヴァーグ世代の監督たちとも親交も深めたことから、ブランドとして数々の映画衣装の制作や監督、映画祭とコラボレーションをし続けてきた。

そこで今回は、新世代の映画監督の輩出をサポートする目的で作られたプログラム「CHANEL & CINEMA – TOKYO LIGHTS 東京の輝かしい才能たち」が始動。このプログラムの一環として、マスタークラスの開催も決定した。

マスタークラスでは、近年日本映画界の若手監督のサポート活動にも力を入れている是枝裕和監督をパートナーとして迎え、実践的なワークショップを行う。

是枝監督は、「10年後、20年後の映画業界を見据えた、若手の才能の育成に協力していただけるパートナーを探していました。これからはシャネルとともに知恵を絞り、新しい出会いの場を提供してまいります。ワクワクするプロジェクトにしたいと思います」と意気込みを語っている。

全マスタークラスを修了した参加者は、その後に開催されるショートフィルムコンペティションに応募する資格を得ることができる。選ばれた上位3作品は〈シャネル〉の支援のもと制作が進められ、完成作品は、東京とパリで披露される予定だ。

マスタークラスへのご参加の応募〆切は、10月10日(木)。映画監督を最大限に尊重し、作品の自由と独自性を大切にしてきた〈シャネル〉がどんな人材を発掘し、日本の映画業界にどのような影響を及ぼすのか今後に注目だ。

是枝裕和
次の時代を担う若手の育成にも積極的に取り組んでいる是枝裕和監督。