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中室太輔、大坪洋介のネイビーブレザーのマイ・ルール

世代を超えて親しまれる“ネイビーブレザー”。その魅力は、スタイルの幅広さにある。普段から愛用するムロフィス主宰・中室太輔さん、ファッションディレクター・大坪洋介さんにとって、自分らしい着こなしに欠かせないマイ・ルールとは?

本記事も掲載されている、BRUTUS「GOOD STYLE for Mr.BRUTUS 冬のトラッド。2023-24A/W」は、発売中です!

photo: Go Tanabe / edit: Keiichiro Miyata / prop: AWABEES

ネイビーブレザーを着た6人
左から、KENSHIN、平野史也、YUTHANAN、木原大輔、大坪洋介、中室太輔。

中室太輔のマイ・ルール

時代背景の異なる、米・スポーツ文化をミックス

父親が〈VAN〉が大好きで、初めてネイビーブレザーに袖を通したのは7歳の頃でした。当時から今も“ちょっとおめかし”というイメージがあります。それから、〈エディフィス〉のPR時代に学んだドレスのいろはをベースに、どう自分なりの味つけをしようかと考えてしっくりきたのが、15歳からハマったヒップホップカルチャーをミックスさせることでした。

これは、僕にとっては唐突なことではなくて、60年代のアイビーリーガーが愛用していたブレザーと、現代のスポーツアイテムは、馴染みが深い。腑に落ちる“服と服のストーリー”が見つけられて、初めて自分の中で抵抗なくミックスできる。そうやって、今では十八番のスタイルになりました。

スニーカーとキャップは色を合わせてコンビで。
〈ナイキ〉や〈ニューエラ〉など、アメリカを代表するブランドがワードローブのスタメン。NYヤンキースのキャップと《エアトレーナー》、南海ホークスのキャップと《ダンクハイ》は、コンビで。

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CAIDのネイビーブレザー
CAID
映画『シャレード』の主演、ケーリー・グラントが着ていたような60年代のトラッドスタイルさながらのナチュラルショルダーをオーダー。ホップサック素材で通年着られる。
*価格はオーダーごとに異なる(テーラーケイドTEL:03-6685-1101)

大坪洋介のマイ・ルール

鉄板の組み合わせに、自分らしい一点ものを添える

極端なことを言うと、私の根っこにあるのは“アメリカ”なんです。映画、音楽、文学など、すべてが憧れでした。中でも目を輝かせたのが、東海岸のカルチャー。アイビーリーグはそのど真ん中。ネイビーブレザーは私にとっても欠かせない服となり、今もスタメンです。

合わせるのは必ずオックスフォードシャツ。パンツはデニムか、チノパンというのが、50年来のお決まりのパターンです。“周りと違う格好をしたい”という思いは、ファッションに興味を持った日から今も持ち続けています。最適な手段は、自分だけのカスタマイズを取り入れること。今日はペナントのリメイクベストがそれ。こういった自分にとって普遍的なものをずっと大事にしていきたい。

〈大坪シャツ〉のオックスフォードシャツ
オックスフォードシャツしか合わせません。
自身が監修する〈大坪シャツ〉でオーダーした、オックスフォード生地のボタンダウンシャツ。中には、刺繍でカスタムしたものも。日本橋三越本店 本館2階 パーソナルオーダーサロンでオーダー可能。

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Personal Order Salonのネイビーブレザー
Personal Order Salon
「既製品ではなかなか見つからない」という以下の画像で着用している3パッチポケットのものを新たに〈テーラーケイド〉でオーダー。英国の老舗、サヴィル・クリフォード社製のウィンターホップサック製。154,000円(日本橋三越本店TEL:03-3241-3311)