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あの人の、いつもの朝ごはんVol.11 トーマス・フレベル、杉本格朗、田辺夕子

朝ごはんは家族と一緒に。好きなものを好きなだけ食べる。お気に入りの店で至福のひとときを過ごす。和食に洋食、朝パフェ、朝ラー、朝カレー。過ごし方も違えば、食べるものも違う。だけどみんな等しく、朝食が大好きなんです。

Text: Emi Fukushima, Naoto Matsumura

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トーマス・フレベル

1日2回の朝食が
体の調子を整える

仕事柄夜が遅く、これまで朝は何も食べる気が起きなかったのですが、ここ数ヵ月間のお店の休業を機に毎日朝食をとるようになりました。5時頃に起きて、ランニングをし、7時に1回目の朝ごはん。そしてお店まで3.5㎞の道のりを歩いて出勤し、10時から仕事を開始。お腹が空くので11時頃に2回目の朝ごはん。

食べるのはいずれもミューズリーかオートミールで、豆乳をかけて、ベリー類やナッツ類、バナナなどをトッピング、蜂蜜を添えて完成です。生活スタイルを変えて感じるのは、やっぱり朝食は体に良いということ。夜に食べすぎることがなくなって、それに伴い眠りも深くなるので、体が軽くなった気がします。
お店が再開するまでは充電期間だと思って、健康を一番に考えて過ごしたいですね。

健康グラノーラ
トッピングたっぷり! 健康グラノーラ。
体の調子が整うからと3年ほど前から極力植物性の食品だけをとる生活を続けていて、豆乳をかけるのがポイント。スプーンにのった蜂蜜は、沖縄の友人が作っているお気に入り。

杉本格朗

どんな調子の朝も
漢方だけは欠かせない

鎌倉にある自分の薬局へは、都内から片道1時間ほど。出がけに、漢方薬をお湯で溶かして朝食代わりに飲むのが日課です。今日は元気がないな、お酒が残っているな、など、その日の体の状態に応じて選ぶ薬を替えていて。

子供の頃、たとえ学校に遅れてでも「漢方だけは飲んでいけ」と口酸っぱく言われていたので、今ではそれなしでは一日が始まりません。一方で、休日はゆっくり起きて、漢方薬を片手に散歩へ。40分ほど歩いて、友人のカフェでモーニングを食べます。そこに、近所に住んでいる友人を呼び寄せることもしばしば(笑)。楽しい会話も込みで、僕にとっての定番朝食です。

田辺夕子

銀座に集まる
逸品尽くしの贅沢朝ごはん

独立する時に実家から持ってきた土鍋で米を炊くようになって数十年。そして土鍋ごはんに寄り添う食材は仕事柄、なるべく銀座で手に入れます。

お米は〈ギンザのサヱグサ〉の三枝亮社長がその味に惚れ込んで、お米の事業を始めたという長野県栄村の小滝米「コタキホワイト」。うっすらおこげのごはんにしてもおいしく、バランスのいい味で気に入っています。おかずも〈銀座三河屋〉の煎酒であえる納豆や、〈銀座若菜〉のお漬物など、とにかく銀座尽くし。名高い飲食店がたくさんある銀座は、実は家でも食べられるおいしいものの宝庫でもあります。

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