BRUTUS特別編集 合本 危険な読書

BRUTUS特別編集 合本 危険な読書
BRUTUS特別編集 合本 危険な読書

人生変えちゃうかもしれないあの1冊。

2019年8月16日 897円

ある人は言った。この世に本は2種類しかない、読むに足らない本か、読んでもロクなことにならない本。 宗教改革の立役者として知られるルターは聖書を唯一無二のよりどころにして、読み込んだ。丁寧に、丁寧に、読み込みすぎたゆえに、 その読書は人生を、世界を変えてしまうほどの危険性を孕んだ。 ある学者は言った。本には持つだけで力を宿すような、ある種の“マジカル”がないと駄目だ。例えばバチカンが聖書の写本1冊持っているだけで世界を征服したように。 ある詩人は言った。たとえそれがどんな本であれ、本は危険になり得る。なぜなら人は自分の中の“怪物”に出会うために読書するのだから。 悪徳の書ですら、毒にもならないときがある。読書が危険になり得るかどうかは内容の過激さにはない。その本をどう読むのか。 ただ共感を得ることを目的とせず、当たり前と思っていた価値観を崩壊させる、激しい心を揺さぶる読書。 たった1冊であっても、本は世界を変容させる力を秘めている。