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みやげもんコレクション:今宿人形(福岡県/福岡市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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博多に深く根づく民俗土人形

今宿人形は、福岡市西区今宿に伝わる伝統的な土人形で、創始者の大橋清助が博多の人形屋兼提灯屋(ちょうちんや)〈みつや〉で修業を重ね、明治38(1905)年、今宿に節句人形工房〈人清〉を開いたことに始まります。以来、地域の行事や節句の飾り物として親しまれてきました。

素焼きの土を使い、乾燥・焼成・彩色などをすべて手仕事で仕上げる技法は、創業から変わらずに今も受け継がれています。

特別な彩色がされた変面 2,200円(匠ギャラリー TEL:092-406-6762)

題材はとても豊富で、おたふく面、ひな人形、博多人形の定番である笹野才蔵などがあります。中でも有名なのが、福岡市早良区にある猿田彦神社の庚申祭で授与される猿面です。

「魔が去る(まがさる)」に通じる縁起物で、無病息災や厄除けを願い、家の入口などに飾られます。今回ご紹介するのは、お祝いの時などに飾られる特別な紅白の猿面です。

紅白猿面 3,300円 *セット。

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