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みやげもんコレクション:宝船(大阪府/大阪市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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コレラを倒した虎の縁起物

大阪・道修町(どしょうまち)は、豊臣時代頃から薬の取引で栄えた薬問屋の町で、今も医薬品関係の店や会社が立ち並びます。

その中心に鎮座する少彦名(すくなひこな)神社は、薬業の神・少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀(まつ)り、崇敬を集めてきました。この神社で毎年11月に行われる例大祭『神農祭』は、薬業の繁栄と人々の健康を祈る伝統行事です。

この祭りで授与されるのが、薬業と健康に深い関わりを持つ「虎」の授与品。江戸後期に大坂でコレラ(虎狼痢)が流行した際、虎の頭骨などの和漢薬を配合した「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」が作られたことから、薬と一緒に張り子の虎のお守りが配られるようになりました。

虎のお守りの宝船
宝船1,800円(少彦名神社 TEL:06-6231-6958)。

以来、虎の授与品は少彦名神社を象徴するものとなっています。伝統的な笹に付いた小さな張り子の虎が有名ですが、近年では種類も増え、こんな宝船の土鈴もあります。

神農祭の日の少彦名神社境内。
神農祭の日の少彦名神社境内。

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