季節感を楽しめる月替わりの御幣
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黄金の大屋根で知られる福岡県福津市の宮地嶽(みやじだけ)神社。この神社には6世紀頃のものと思われる巨石古墳があり、その石室から太刀や鐙(あぶみ)など、黄金の装飾をあしらった埋葬品が数多く発見されました。
これらが発掘されたのは約300年前で、以来、開運、商売繁昌の神として信仰されています。拝殿の大屋根はこうした由来から、黄金に葺き替えられました。
そんな宮地嶽神社の縁起物が、この鬼やらい御幣です。こちらでは毎月季節を感じることができるようにと、その月ごとに異なる御幣が授与されており、鬼やらいは1月の授与品。大晦日に行われた疫病を追い払う儀式をモチーフにしています。2月は節分、3月は雛祭り、4月は桜花まつり、5月は菖蒲(しょうぶ)湯祭など、さまざまな御幣で毎月楽しませてくれます。
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