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みやげもんコレクション:小槌乗り巳(兵庫県/姫路市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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白鷺の城が育んだ色鮮やかな張り子

小槌乗り巳
小槌乗り巳3,000円(姫路市書写の里・美術工芸館 TEL:079-267-0301)

少し気が早いですが、今回は来年の干支、「巳」の郷土玩具のご紹介です。姫路城の城下町で生まれた姫路張り子の「小槌乗り巳」です。城下町には商家が多く、大福帳などの反古和紙が大量に出たため、張り子細工が発展しやすく、この姫路張り子もそのうちの一つ。

作り始めたのは、明治初期、姫路城主酒井家の絵師の家系に生まれた初代豊岡直七です。その後、親戚の刀鍛冶であった松尾家にその技術は引き継がれ、現在は5代目の松尾哲さんが製作をしています。

姫路張り子の特徴は、木型ではなく、瓦でできた瓦型を使うこと。また、鮮やかな色彩のものが多いです。80種以上にも及ぶお面や獅子頭、だるま、首振り虎、干支物など、種類も豊富。この小槌乗り巳も、ユニークな表情と非常に鮮やかな緑が映える可愛らしい玩具です。

姫路城
街から望む雄大な国宝・姫路城。

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