二見浦での禊の御利益をいただける海藻のお守り
猿田彦大神を祀り、夫婦岩の名勝として知られる「二見浦」に隣接する二見興玉神社。境内には「二見蛙」の縁起物が多数奉納されており、こちらの蛙は以前ご紹介させていただきました。
実は、この神社には、もう一つとても興味深い授与品があります。この神殿の前に広がる二見浦の海は、沐浴して禊する霊地でもあり、古来、伊勢神宮に参拝する前に、この二見浦で沐浴して禊をしていく「浜参宮」が習わしでした。その代わりとなるお守りがこの「無垢塩草」です。
これは、二見浦に沈む興玉神石に繁茂した無垢塩草(アマモ)を採取する「藻刈神事」において、神職が注連縄を張り巡らせた和船に乗り、手鎌で刈り取った無垢塩草を天日干ししたもの。このお守りを身に着けたり、お風呂に入れることで、二見浦での禊の代わりとすることができます。