鳥取を代表する工房、〈柳屋〉の玩具が復活!
1928年から86年間にわたって、鳥取の郷土玩具を作り伝えていた〈柳屋〉。初代・田中達之助が因幡地方の歴史や伝承をモチーフに創作玩具を生み出し、また、廃絶玩具の復刻にも尽力し、張り子から土人形、木彫りまで50種以上の玩具の製作を行ってきましたが、2014年に惜しまれながら製作を終えました。そんな〈柳屋〉の伝えてきた伝統を途絶えさせてはいけない、と2020年から始まったのが「YANAGIYA REPRODUCT」という取り組みです。
地元の有志たちが柳屋2代目からその製作手法を学び、玩具を少しずつ復刻し始めています。その一つがこの「片へら人形」。鳥取市二階町で節句の際に作られていた「片へら」と呼ばれる薄い板と陶片を使った人形です。城での戦いの様子をモチーフにしており、武者の顔や兜(かぶと)などが城壁に並ぶ姿はとてもユニーク。