豊臣秀吉ゆかりの黒狐のお面
京都市左京区にある〈満足稲荷神社〉。豊臣秀吉が伏見桃山城の守護神として勧請(かんじょう)し、崇敬された神社です。「満足」という変わった名前の由来は、秀吉がその加護をおおいに感じて満足感を得たことから名づけられたといわれています。のちに徳川綱吉によって現在の場所に遷(うつ)され、地元では「満足さん」の愛称で親しまれている神社です。
境内には「岩神さん」と呼ばれる岩があり、岩を触った手で頭をなでると頭が良くなり、病気の箇所をさすると治癒すると伝えられています。この岩神様を守るように置かれているのが狐の石像の「コン吉」「ツネ松」です。
珍しい黒い狐の像で境内で最も古い石像でしたが傷みが激しく、2019年に修復されました。社務所ではそんなコン吉、ツネ松を模した狐面が授与されています。宮司が一枚一枚絵付けをしている手作りの狐面です。