天草に生まれた新しい土人形
天草地方で今も続く300年以上の歴史を持つ伝統的な土(どろ)人形「天草土人形」。以前、当連載でもご紹介したこの天草土人形を手本に、天草の下浦という場所で新しく生まれたのがこの「下浦土玩具」です。
町おこしの一環として、「現代版の下浦ならではの土人形を作ろう」ということで始まったのだとか。写真上は天草の名産である「くるまえび」をモチーフにした玩具。エビは長寿を願う縁起物としても知られ、福が車のように回るようにという願いを込めて作られています。
写真下の「めじろおし」は、天草に多く生息するメジロが集まったデザインで、地域が賑やかに発展していってほしい、という願いが込められています。どれもとても現代的な感性のかわいらしいデザインで、この先、長い時間を経て郷土玩具としてどのように根づいていくのか、とても楽しみです。