東海一の霊山に伝わる天狗伝説の絵馬
東海地方で名高い霊山の一つである秋葉山を神体山として仰ぐ、静岡県浜松市の〈秋葉山本宮秋葉神社〉。創建は和銅2(709)年と伝えられる古社で、御祭神が火の神である火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおみかみ)であることから、武田信玄、豊臣秀吉、加藤清正など名だたる武将たちが日本刀を献納したことでも知られています。
また、この山には「秋葉山三尺坊」と呼ばれる遠江(とおとうみ)の天狗の大将のような天狗がいた、という伝説が残っています。この三尺坊は白狐に乗って日本中を旅したのち、この秋葉山に辿り着き、ここを棲家(すみか)としたのだとか。
そのため、秋葉山本宮秋葉神社には、この天狗にまつわる様々な授与品があります。写真上は立体的な木彫りの天狗面があしらわれた絵馬で、火伏せの御利益があるとされ、参拝客に親しまれています。