女人厄除けでいただくトイレのお守り
御祭神がすべて女神であることから「女人厄除け」の神社として知られ、「皇后陛下勅願所」ともなっている京都市の市比賣(いちひめ)神社。そんな女性と縁の深い神社には、とても変わった「トイレ」にまつわる土鈴のお守りが伝わっています。
鈴の音は不浄を祓(はら)うといわれており、トイレに置くことで家族の健康を祈る授与品です。「建物の東側にトイレを造ると家が栄える」といわれ、古くからトイレは「御東」とも呼ばれており、現在も宮中では「おとう」と呼ばれていることから、この鈴も「おとう鈴」と名づけられています。
妊婦がトイレの掃除をすると安産で元気な子供を授かるといわれたり、生まれてから7日目にあたるお七夜の夜にトイレに子供を連れていき健康を祈る習慣が残っている地域もあるなど、トイレは古くから大切な場所にされてきた場所でもあるのです。