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みやげもんコレクション:魔除けの輪守(兵庫県/姫路市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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古くから牛頭天王を祀る古刹の蘇民将来

みやげもんコレクション:魔除けの輪守
魔除けの輪守3,000円(廣峯神社 TEL:079-288-4777)

日本各地に広がり、さまざまな形のある縁起物「蘇民将来」。素盞嗚命(すさのおのみこと)の異名同体として知られる牛頭(ごず)天王が、旅の途中で、蘇民将来の家に一泊の宿を求めた際、貧しいながらも精いっぱいのもてなしを受けたことに感動し、チガヤで茅(ち)の輪を作り、これを腰に着けていれば厄災から免れる、と教えた、という故事に由来するものです。

「蘇民将来之子孫也」と書かれた八角柱のものが多いですが、こちらの兵庫県姫路市にある廣峯神社では、茅の輪に八角形の木札が組み合わさった珍しいタイプのものが「魔除けの輪守」として授与されています。また、廣峯神社は最も古くからこの牛頭天王を祀(まつ)っている神社ともいわれており、ちょうど一年の半分が終わる6月30日に、牛頭天王の故事にちなんだ大きな茅の輪をくぐる神事と、夏越(なごし)の大祓式(おおはらえしき)が行われます。

大茅をくぐる様子
大茅をくぐることで半年間の罪穢(けが)れを祓ってくれる。

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