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みやげもんコレクション:幸鶏の鈴(大阪府/堺市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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美声で夜明けを告げる鶏の縁起物

幸鶏の鈴1,000円
幸鶏の鈴1,000円(方違神社 TEL:072-232-1216)

仲哀(ちゅうあい)天皇の皇后である神功(じんぐう)皇后が堺に上陸し、方違(ほうちがい)神社にて方災除けのお祓(はら)いをした際、皇后が日頃お守りのように大切にしていた黄金の小さな鶏を丘に埋め、「汝はここで永久に民人に暁(あかつき)を告げよ」とおっしゃいました。

それから毎朝、空が赤に染まりだすと、金の鈴を振るかのような鶏の鳴き声がほがらかに響き渡るようになり、民人たちはその鳴き声で目が覚めるようになりました。その鶏が埋められた場所は、方違神社の100m南方にある鈴山である、といわれています。

この金の鶏の声を聞くと幸福が訪れる、といわれ、かつては、節分の夜などには、この鈴山の麓で夜を明かし、その御利益をいただこうという参拝者も多くいました。この金の鶏を模(かたど)った縁起物がこちらの「幸鶏の鈴」。鈴山の麓でとれる土を使い、由緒ある湊焼(みなとやき)の窯で焼かれています。

左/方違神社の焚き上げ(大阪府/堺市)
写真左/火焚木と呼ばれる護摩串に願い事を書き忌火で焚き上げる。

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