草場妙子に聞く、ちょうどいいメンズスキンケア。基本は正しい洗顔にあり

ツルツルの美肌、なんて言われたら。たぶんきっと、ちょっと恥ずかしい。それに若々しいっていうのもなんだか違う。年相応にシワだってあっていいし、夏になれば、ほんのり焼けているくらいが健康的。ただし脂でテカテカしたり、不潔な印象を持たれるのは、たまらないのだ。

photo: Shunya Arai / styling: Shinichi Sakagami / hair: Atsushi Momiyama / illustration: Shinji Abe / text: Satoshi Taguchi / edit: Ryoko Iino, Tamio Ogasawara

メンズグルーミングにおけるスキンケアの骨子とは、そのちょうどいいバランスを見つけることではあるまいか。その行く手には、膨大な種類のメンズ化粧品が、山のように聳えてるけれど。ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さんは言う。

「たくさん使えばいいわけじゃないし、1本で済むなら、それに越したことはないですよね。一番大切なのは、正しい洗顔。まずはそれから始めてみては」

やりすぎず、やらなすぎず。紳士の美容は、まるで禅問答。自然で美しいけれど、コスメ好き。この人から、ヒントを聞こう。

正しい洗顔

何かと忙しいっていうのもあるが、朝の洗顔は手早くやるのが大切。あまり長く時間をかけると、潤いまで落としてしまいかねず、洗顔後にパリパリと突っ張ってしまう。シャワーを直接顔に当てない方がいいのも同じ理由。手でぬるま湯をすくって洗うようにしたい。

阿部伸二 イラスト
男性にオススメの洗顔料がこの2つ。左の〈オルタナ〉と右の〈シックス〉は、共にプッシュすると泡が出るタイプ。これなら泡立てる必要がなくて楽。洗浄力もマイルドで必要な油分や皮脂まで落としすぎず、安心して使える。