Drink

PR

Drink

飲む

PR

「家族にもっとおいしいコーヒーを」メリタ婦人の優しい願いから生まれた、ハンドドリップの誕生ヒストリー

メリタ婦人の考案で誕生したペーパードリップシステムで手軽でおいしいハンドドリップをいつでも。愛され続けるアイテムを、ヒストリーとともに紹介します。

photo: Kenya Abe / styling: Kanae Ishii / text: Hikari Torisawa

ドイツのメリタさんが生み出した、ペーパードリップという日常の魔法

世界のどこかで、きっと今も誰かが大切な人のためにコーヒーを淹(い)れている。飲みたいときに、飲みたい分量をさっと手軽にハンドドリップ。今では当たり前になったそんな光景を可能にしたのは、ドイツのドレスデンに暮らすメリタ・ベンツの台所での実験と発明だった。

底に穴を開けた真鍮(しんちゅう)カップにノートの切れ端を入れ、挽いたコーヒー豆を濾(こ)す。これを発端に世界初のペーパードリップシステムが考案されたのが1908年。紙で濾すことで雑味を減らし、コーヒーの粉末が液体に落ちるのを防ぎ、淹れたあとは紙ごと捨てることができる。その発明は、メリタ社の前身となるM.Bentz社の設立を機に研究と改善を重ね、世界各地に広がっていくことになる。

メリタ・ベンツ
初のペーパードリップを考案。
20世紀初頭のヨーロッパでは、布や金網を使ってコーヒーを淹れていた。不衛生で手間がかかる抽出方法を見直し、真鍮カップと紙という家にある生活道具を使ったアイデアを形にしたのがメリタ・ベンツ。「家族のために、誰かのために」が発明の原動力になった。

メリタ社は、1936年に現行のドリッパーの原型となる円錐形フィルターシステムを開発。60年代には挽いてから真空密封したコーヒー豆を市場に送り出し、家庭用コーヒーメーカーの発売に続いて焙煎工場も始動する。74年に設立された日本法人は今年で50周年を迎えた。

97年、0.3mmという超微細なアロマホールを備えたフィルターペーパーが完成。独自製法により繊維のムラをなくし、接着剤を使わないフィルターペーパーには、上・中・下段でホールの数を変えるスリーアロマゾーンが採用された。2012年には、S字ろ過システム・アロマプラスにより、コーヒーオイルをより多く抽出し、香りとコーヒー本来の風味をしっかり引き出すフィルターペーパー「グルメ」の販売もスタートした。

メリタのフィルターペーパー
材料の選定からこだわりが満載。
1908年の誕生から改良が重ねられてきたフィルターペーパー。現在は、木材の選定に加え、加工、流通の過程においてもFSC(国際NGO森林管理協議会)認証を取得している。製紙から、ペーパーの製造、製品化まですべての工程をドイツの自社工場で行っている。

17世紀にはすでにコーヒーハウスができ、社交の場として賑わいを見せていたというドイツ。現在も世界第3位のコーヒー消費量を誇る“コーヒーの国”から、世界150ヵ国以上に広まっていったメリタのペーパードリップシステムが、長く愛され続ける理由は、特別な技術を必要としないシンプルな抽出方法にある。

ドリッパーにセットしたフィルターペーパーに挽いたコーヒー豆を入れ、適温の湯で蒸らしたら、あとは杯数分のお湯を一度に注ぐだけ。フィルターペーパーに設けられた溝とコーヒーフィルターの一つ穴の抽出口が湯の流れをコントロール。安定感のある味わいを約束してくれる。

メリタのedo コーヒーフィルター
江戸硝子の特製品が新たに登場。
6月発売の「edo コーヒーフィルター」は、東京都指定伝統工芸品であり、国の伝統的工芸品である江戸硝子。メリタ伝統の一つ穴を備えたガラス製フィルターを、職人が一つずつ手作りする。ホルダー、メジャースプーンとフィルターペーパーがセットに。

「家族においしいコーヒーを淹れてあげたい」というメリタ婦人の優しい願いは、国境も時代も超えて、現代の日本に暮らす私たちにもコーヒーを飲む幸せを手渡してくれる。

メリタのプレミアムフィルター、グルメ FSCミックス、メリタ ガラスサーバー、コーヒーケトルプロ
プレミアムフィルター、グルメ FSCミックス、メリタ ガラスサーバー、コーヒーケトルプロ すべてオープン価格。

メリタジャパンお客様相談室

TEL:0570-550267(月~金9時~12時、13時~17時30分。土・日・祝・年末年始を除く)