憧れの景色にも溶け込んでいく、唯一無二のラグジュアリーSUV
Gran Turismo(長距離走行の意)という言葉は、〈マセラティ〉が世に送り出したという事実をご存じだろうか。レースにも出られる高性能と、長距離ドライブの楽しさを併せ持つ車。「マセラティ グレカーレGT」は日本の道路事情に合わせて生まれた新しい車。ラグジュアリーで快適な内装に最新の安全装備。SUVならではのドライビングポジションでありながら、スポーツカー然とした走り。これは実際に東京〜富山をドライブした旅の記録である。
day1 入口はディープな富山から(都内〜南砺市)
6:00 都内を出発
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14:00 棟方志功記念館愛染苑(南砺市)
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17:00 〈L'évo〉でディナー(南砺市)
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20:00 五箇山・相倉合掌造り→民宿「長ヨ門」宿泊(南砺市)
東京・新宿の高層ビルを早朝に出て、ロングドライブすること5時間。富山県の山間部に到着。生誕120年で東京でも大きな展示が控えている〈棟方志功記念館 愛染苑〉から。南砺市は彼が疎開して暮らしていたこともある、ゆかりある場所。この記念館は暮らした家も現存していて、見応え十分だった。そしてディナーは、日本中のグルマンが注目する店〈L'évo〉。南砺市の山奥に位置するが、山菜からジビエまで地産地消で賄われる谷口英司シェフの料理は、わざわざ食べに来る理由がある。宿泊は、レストランから30分ほどの場所にある世界文化遺産・五箇山 相倉(あいのくら)合掌造り集落。大自然においても、マセラティ グレカーレの佇まいは美しく、景色に馴染んでいた。
day2 バラエティ豊かな富山に出会う(高岡市〜入善町)
相倉を出発
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金屋町を散策(高岡市)
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イミズスタンでカレーランチ(射水市)
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富山市内に移動(林ショップ、高芳、トトン、寿司晴ほか)
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清八樓に宿泊(入善町)
2日目は富山の工芸と富山市内を巡る旅。江戸時代に加賀前田藩の鋳物を担っていた高岡市金屋町を訪問。古い町並みの石畳を走らせていると、車のボディカラーも相俟って、景色として溶け込んでいるように思える。お昼にはカレー好きの聖地として知られる射水市へ。パキスタン・インド料理の名店〈カシミール〉で舌鼓。一路、富山市街を目指す。調べれば調べるほど、訪れたい店がたくさんあるのだ。
富山県は工芸や民藝好きにはたまらない。それを地元に暮らす人たちも大切にしているようで、その県民性のようなものを町からは感じられた。〈林ショップ〉は買い物帰りにふらっとお皿を買いにくる主婦に遭遇。毎日の暮らしに寄り添うものをしっかりと選ぶ目線が素敵だ。〈トトン〉においても同じ。アイデアで暮らしを豊かにする試みが見てとれた。お昼にお腹いっぱい食べようが、名物は欠かせない。地元の方にオススメを聞いて〈寿司晴〉に滑り込む。白エビやバイ貝など、旬の富山湾の海の幸をいっぱいに堪能し大満足。そして、観光地からは少し外れた入善町にある由緒ある老舗旅館〈清八樓〉へ。こちらも地元の方の紹介で急遽訪れたが、料理が売りの旅館と聞いて、再訪を誓った。
day3 大パノラマを背景に走りを堪能する(富山〜東京)
清八樓を出発
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ヒスイ海岸(宮崎・境海岸)などを散策
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田んぼから立山連峰を望む
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糸魚川方面から東京へ
3日目はいよいよ帰京である。あまり予定を詰め込まず、気になる景色を眺めながらマイペースに走っていく。まずはヒスイ海岸(宮崎・境海岸)から。富山から新潟にかけては、川を流れてきたヒスイが拾える海岸がある。なかなか見つかりづらいとはいえ、丸石の海岸には色柄のユニークな石が多く、見ていて飽きない。そろそろ帰り始めろうかと、のんびりと高速の入口を探しているときに、眼前に広がったのは雲間から現れる立山連峰の大パノラマ。広い平野が山に抱かれていることが分かる。こんな景色を毎日見ていたら、大らかな人間になれそうな気がする。途中、新潟・糸魚川から長野を経由し東京方面へ。この長距離ドライブ(グラントゥーリズモ)で、あまり疲れを感じることがないのは、正直驚きだった。
ロングドライブを支える最新技術と、上質空間
「マセラティ グレカーレGT」は日本の道路事情にもぴったりの5mを切るミドルサイズSUV。最新鋭の安全運転支援システムや、フルパワーの上質なレザーシート、イタリアの高級オーディオメーカー〈ソナス ファベール〉の立体感のあるサウンドシステムなど、オプションのチョイスも可能で、ストレスフリーな移動が約束される。2リッターで330馬力を発揮するマイルドハイブリッドエンジンで力強い加速を味わえば、運転の虜(とりこ)となるはずだ。GT、スポーツ、オフロード、コンフォートと、足回りのモードを切り替えられるのも楽しい。
富山は、大自然と食、工芸が印象的な土地柄だった。マットなブロンズカラー(オプション)の車体は、彫刻家が削り出したかのような力強いフォルム。都会では類を見ないモダンなスタイルで注目を浴びつつも、この富山という土地では驚くほど溶け込んでいるのが印象的だった。2泊3日のグラントゥーリズモ。早速、次の目的地を探し始めようと思う。